美しい景色…なんてキーワードで検索すると、見たこともないような本当にきれい画像がたくさん見つかります。
空だったり、水辺だったり、花だったり、建物だったり。
池や湖に鏡のように映り込んだ風景なんて合成写真かと思わず疑ってしまうようなものもあります
美しい湖ですが、世界にはきれいな湖ばかりではありません。
ロシア南西部のカラチャイ湖、カザフスタンとの国境近くにあるこの湖はとても危険な湖です。
湖の近くには、かつて核技術施設があり1950年代には核弾頭に使用するための核物質を生産していました。
今のように放射能や核物質の危険性が知られていなかったので、放射性廃棄物の取り扱いはそこまで厳しいものではありませんでした。
そして、近くにあった川やカラチャイ湖に垂れ流し状態になっていました。
周辺住民の健康被害が出てから、放射性廃棄物をタンクに貯蔵するようになります。
ところが、1957年、貯蔵タンクが爆発し、大量の放射性物質が大気中にばらまかれてしまいます。
それから、カラチャイ湖は今も1時間あたり6000㎜シーベルトの放射線を放出しています。
その量は人が99%死亡するといわれるほどのものです
この事故は隠し続けられたため、多くの住民が被害を受けてしまいました。