「発達障害と向き合う」実は、何よりこのことが1番伝えたかった事なのです。


活動クラスか講習会か二択の決断に迷っていた時、母と父は意見が大きく違いました。

父は「普通に育てたい」という考え。
例えちょっと人と違うと気付いてても、周りと同じ環境を与えることがたっくんのためだ。と。

反対に、母は日頃のたっくんの癇癪や行動を上手くコントロールする、ちょっとした対処法が知りたくて、是非とも活動クラスでの指導員の先生の対応やアドバイスを知りたかったのです。


そう、発達障害の子育ては普通の育児本に書かれているような育児のハウツーには当て嵌まらないことが沢山あります。

それに、書籍はあくまでも書籍。
場面場面での様々な設定が予想されるから、それぞれに見合った対処法が、ちょっとずつ変わってくるはず。
生身の人間こそ、柔軟に対応出来ることなんじゃないか?って信じてました。

それに、発達障害と一口で言っても、種類があるし、同じ種類同士でも千差万別。
普通の子だって、性格が一人一人違うのと一緒です。


だから、たっくんに関しての対処法をここに提示しても、それこそお役に立てることはないでしょう。

でも、発達障害に対する受け止め方や、無難な対処法などを是非知ってもらえたらなーと、ちょっと押し付けがましいですが、お付き合い下さい。m(__)m



最近、身近でよく耳にするのが、
「お友達の△△くん。うちの子は何もしてないのに、いきなり叩いたり押したりしてきて腹が立つ!!」

確かにごもっとも。
落ち度がないのに、降って湧いてきた災難としか言いようがありません。

もしも一度や二度の出来事ではなく、更に被害が他のお子さんにも及んでいるとしたら、恐らく多動※の発達障害の可能性が高いお子さんと思われます。

※多動=注意欠陥 多動性障害(ADHD)
詳しい特徴はネットで検索してみて下さいm(__)m


名称から想像しやすいと思いますが、とても落ち着きがなく、長い着席が出来ず、絶えず動き回ってはイタズラをして、邪魔だと思えば相手を突き飛ばしたり叩いたりする、などの特徴が挙げられます。

この後半部分の特徴は他人を巻き込むので、ちょっと厄介です。
親は年中頭を下げてなければならず、たっくんのクラスにいるお友達ママさんも紛れもなくそうです。
本当に毎日が苦痛だろうなと、胸が痛みます。


こういった場面、加害者側の親は勿論、被害者側を気遣い、謝罪する、そして子供にも謝罪を促す、といった流れになります。
問題はその後です。

「諭す」
という過程。

本来であれば、被害者側の前で「叩いたら痛いでしょ。〇〇ちゃん泣いてるよ。謝って!!」
となるのが現実により近い対応かな?と思います。(しま△ろうのママなら、もう少し優しいでしょう。)

しかしながら、発達障害の子の場合、↑この対処だと上手くいかないことが多いです。

たいていの場合、とりあえず謝罪させる、出来ない状況(嫌だ嫌だ、イヤだぁ~~~とわめいてる)の場合は、親が代わりに再三謝っておく。にとどめるしかありません。

では、注意しないのか?
そうではないです。
その場では無理なのです。

とりあえず親が謝罪したら、子供を部屋の隅や、廊下などに連れていきます。
ポイントは子供を壁側に向けさせること。出来るだけ視界に注意がそれるようなものを見せないようにして、お話しに集中させます。
こうして、落ち着いた状況でなければ、話をまともに聞いてもらえないし、もしもその場でガミガミ怒鳴っていたら、パニックを起こしかねないからです。

事実、その場で叱られたお友達はパニックを起こし、二度三度とたっくんを叩き出してしまい、大人二、三人がかりで取り押さえされてました。

そう、その場で叱るのはタブーなんです。

だから、「叱り方が甘い」と思わないで下さい。

決して注意していないのではなく、その場で大声では注意出来ないのです。

そして、とても残念なのですが、一度や二度注意したくらいで、すぐには治らないと思って下さい。

じゃあ、落ち度のない我が子が叩かれるのを、ただ指をくわえて眺めてろ?とでも言いたいのか?とお思いになるかもしれません。

そんなことはないです。

正すよう、注意して下さい。
でも、決して「ダメでしょ!」や「コラっ!」なんて大声で怒鳴らないであげて下さい。

「叩いたらダメよ」や「痛いから叩かないでね」など、優しく言えばいいのか?
実は↑この二つもお勧めではありません。

何故ダメなのか?
「ダメ」というような否定的な表現は理解されにくいからです。
むしろ、
「〇〇しよう」
といった形で、してもいい事だけを簡潔に伝えるべきなのです。


叩かれてしまった瞬間、何故叩いたのか、察しがつくなら、
「このオモチャが欲しかったのかな?」

「ここを真っすぐに通りたかったのかな?」
と尋ねてみて下さい。

分からないようなら
「どうして叩いたの?」
とストレートに聞いてみて下さい。


もし、叩いた理由が分かったなら、
「そしたら、貸して!って言おうね」や、
「そんな時は、どいて!って言ってね」
と、正しい表現を教えてあげて下さい。

でも、理解出来るまで、普通の子より、ちょっと時間がかかります。
何度も同じこと、繰り返してしまうかもしれません。
でもひたすら「〇〇しよう」と教え続けるしかないんです。

それが見るに堪え難い、何度も叩かれて不愉快!って思うのなら、仕方ありません。


でも、これだけは知っておいて下さい。

アナタが「なんで何度も注意してるのに分かってくれないのよ!!」
って思うのと、同じくらい、いや、それ以上に、その子の親は
「なんでうちの子は、分かってくれないの?」
と我が子の行動に悩んでるに違いない事を。

お友達をどうしても叩いてしまう我が子を見て、何も感じてない親なんていないはずですから。



今回は広汎性発達障害の話から外れてしまいましたが、今一番身近に感じている発達障害の子とのトラブルについて、ちょっと先にお話しさせて頂きました。

次回は広汎性発達障害の子との向き合い方などをお話ししたいと思います。



※今回の記述は私の主観的見解が一部混じっているかもしれません。(私自身は専門医ではないので)
そのご理解の上、参考にして下さい。m(__)m