今日の僕ちゃんは生意気にも「愛」、そう!「LOVE」について語っちゃおうと思っているしだいであります!

こんな壮大かつ繊細なテーマで語れるの?なんて思ってる方、ご安心を。


何を隠そう、僕は脳内メーカーで頭の中をすべて「愛」で埋め尽くすといった経歴の持ち主なんです。

きっと語れる!

てか語れないはずがありません。


今更脳内メーカーってのも古いことこの上ないとは思いますが事実なんだもん。

仕方ないっしょ♪


一言に「愛」といっても人それぞれ違う価値観のもと、日々の生活を送っていらっしゃることだと思います。

見返りを求めないものが一般的に一番とされているこの「愛」。

本当にそうでしょうか?


日本人は昔から過度の主張を嫌う傾向にあると思います。

これは「語らずとも感じろ」というような日本ならではの文化からも分かるように、日本人という人種が風流や粋といった事柄を大事にしてきたからに他ありません。


「KY」なんて言葉が流行っているということから、グローバル化された現在においてもこの文化がまだ根強く日本人に残っていることが分かります。


ただね・・・

僕ちゃん正にその「KY」ってやつなんですよね・・・

なんでみんな空気とか読めちゃうの??

すげえ、意味わかんない。


こんなジレンマを抱えて長年日本人やってますとね、すごく集団に身を置いておくことが苦痛になる時期ってのがありましてね。

こんな時期は、「俺は日本人じゃ無いんじゃない?」

「父さんと母さんがアフリカかどっかの南国で獣に育てられている少年を連れて帰って来たんじゃ・・」

なんて具合に自身の人種まで疑っちゃう事になるわけ。

そんな病を抱えていましたもんですから、ある日の僕は外国人女性と恋に落ちました。


彼女は若く、やはり外国人特有のセクシーさを兼ね備えていましてね。

こんな状態の僕にとってはとても癒される存在で、すべてが新鮮。

「やっぱ俺は外人の方が合うんかなぁ」

ってつくづく感じてました。


外国人女性の特徴で一番分かりやすいのが「ラブアプローチの積極性」。

すべての外国人がそうってわけじゃ無いんでしょうけど、とにかく積極性にかけて日本は本当に後進国だと感じずにはいられない程でした。


彼女に感化されてノビノビと楽しく日々を過ごしていたんですけど楽しい日々ってのはそう長く続かないもんで。

僕達は異文化からくるすれ違いにより喧嘩をしました。


議題は「俺の女性関係」


先日のブログでも触れましたけど俺はハッキリ言ってモテません。

ただでさえハンデを背負ってるのに、しかも不器用のおまけ付き。

募金の対象になることはあっても、不特定多数の女性を喜ばせる先進国的な立ち位置になんて立てるわけが無いじゃないですか。


ただ奇跡フラグってやつは一度立ってしまうと中々消すことが出来ないのは周知の事実。


きっと彼女には素敵な男性に写ってるんでしょうね。

すんげえ勢いで俺に女がいるって罵るの・・・


これだけで考えればヤキモチみたいなもんなんで「可愛い奴め♪」なんて思うんでしょうけど、さすがは外人。

ヤキモチが可愛くない。

てか殺されかねない勢い。


「火の無いところに煙は立たず」なんてことわざもありますし、俺になんか怪しいところを感じてそう言ってるんでしょうけど、あのね、火が無くても煙は立つの。

大抵、こういうわけの分からない話になった時ってのは第三者が絡んでて、そいつが放火してたりするわけよ。


ただ彼女は根拠の無い自信を胸に抱いて、俺のお宝を切り落とし兼ねない勢いなんで、こりゃ分かってもらわないと大惨事になります。


必死で説得を試みる。

問答無用でそれを跳ね除けていく彼女。

有る事の証明は簡単に出来ますけど、無い事を証明するのは簡単じゃありません。


それでも必死で説得を続けている僕に、ささやかな疑問が浮かんだんです。


「なんでこいつはこんなに自信を持って俺を追い詰めようとしているんだろう・・・?」


そうですよね。

やり手の刑事ですら犯人の確信を持てるのは一時間の尺の最後の方。

それまでの50分余りを自らの推理に対して自問自答を繰り返し、やっとの思いで真相に近づくもんじゃないですか。

出だしでいきなり犯人に目目星を付けて逮捕、後半に真犯人登場で誤認逮捕確定。

「えへへ、ごめんね~」

なんて言葉で閉めくくられた日にゃたまりません。

そんなドラマ誰も観ない。


僕は逆に彼女を問いただす事にしました。

外人は主張が先行しますので、中々話を聞いてもらうのには苦労しましたがここは我慢。

ゆっくりと彼女の心を静めつつ、自分の疑問の答えを聞き出していきます。


必死の我慢が実り、彼女の確信の真相に迫った時に彼女の口から出た言葉が


「そう感じるの・・・」


はあ?


「女は愛してるとフィーリングが凄いから感じるの」


・・・


「私はあなたの事を凄く愛しているから間違い無いの!」



何も言えませんでしたよ。

確かに女性の感ってやつは鋭く、驚かせられる事は多々ありますけど、世の中って絶対って無いじゃん?

たまには誤解だってあるじゃん?

証拠でもあれば誤解って証明も出来るもんですけど、フィーリングからくる疑いには証明しようがないじゃん・・・


これが自己主張を重んじた文化の代償ってやつか・・・


ただただ関心する以外何も言えません。


女性って生き物は不安を抱えやすい生き物で、それを男達が受け止めて癒していかねばなりません。

僕が彼女の不安に対するケアがおろそかだったのだと思います。


でもね、僕だってミステイクするじゃん?

ケアが不足する度に僕の可愛いオティンティンにさよなら言ってるわけにはいかないじゃん?

この子は何も悪く無いのよ。

悪いのは僕。

この子を責めないでよ!


こうなったらヤケクソになりましてね。

認めはしないが誤って許してもらう方法以外思いつかなかったんで


「ごめんね。あなたの事が凄く大事なんだよ?怒らないで笑っておくれベイビー・・・」


みたいな脳みそ腐ってんじゃね?なんて疑いかけられても反論できないセリフをぶつけてやったところ


「そばにいて。私も愛してるわベイビー」


だって。

ヘソで茶を沸かすわ。



「愛」ってやつは人々の心の中で色々な姿に形を変えます。

それは時に狂気にもなり、やり手の刑事が解決できない真相を作り出したりします。

でも、人間は「愛」無しでは生きていく事が出来ない生き物。

否、それは人間だけでは無いかもしれません。


この世に形を帯びて存在しているすべてのものに「愛」は必要なんです。


そう、僕の股間にひっそりと存在している可愛いシンボルにも「愛」は必要です。

簡単に切り取ろうとしてはいけません。





病魔が少し顔を潜めてくれました。

心配して下さった方々、マジ感謝!

気まぐれなやつなんで、これからも更新がまちまちかもしれませんが、長い目で見守っていただけたら幸いに思います。


では、さっそく更新、いってみよ~!!



あれは忘れもしない夏の終わり。

僕は当時お付き合いをさせていただいていました女性と温泉旅行に行ったんです。


僕は温泉や寺みたいな日本に触れられる場所が結構好きでしてね。

しかもその彼女とは初めての旅行だったんで、胸躍らせて旅路に着きました。


こういう旅行ってのはやっぱ行きの高速道路から楽しんでいかないといけません。

これから始まる非日常での彼女とのランデブーに思いを募らせて彼女と楽しい会話をお供にドライブ気分。


今考えるとこの時が一番幸せだった。

僕はこれから始まる悪夢の事なんて知る由もありませんでした。


この彼女ってのがよく海外旅行に行く人でしてね。

車中の会話は、彼女の味わった海外旅行の体験談をメインに楽しんでたんです。

やれどこどこのうんちゃらキャッスルはすごいだの、どこそこのほにゃららストリートは素敵だのそりゃもうムカつくくらい自慢話聞かされましたよ。

中でも一番良かったのがベガスで行ったストリップらしくてね。

すごい綺麗なんですって。


でもね、ちょっと待ってよ・・・

僕たちこれから国内でも過疎地域、きらびやかなネオンなんて無縁の癒しスポットに行くのよ?

ぜんぜんテンション上がらない。

むしろ六本木あたりで外人囲ってファンキーに過ごしたくなるじゃない。


そんな微妙な虚無感を感じながら車はどんどん山景色の中へ。


数時間のドライブを経て僕達は現地に到着。

予約したホテルへチェックインを済ませて、支配人さんに観光スポットを色々教えてもらい観光。

一時はベガスの誘惑に心折れた僕でしたが、やっぱ日本は良いですね。

展望台や石畳に立ち並ぶ店を見て周ってるうちに楽しくなってきまして、テンションも急上昇。

温泉はやっぱ気持ちよく、泊まったホテルも綺麗なところだったんで、時間を感じること無く夜まで温泉街を満喫できました。


んでもって夜。

夜の温泉街をどう楽しんだら良いのかわからない僕たち。

困った時の彼ってなわけでまた支配人さんを捕まえましてご教授願うことにしたんです。


ところが温泉街の夜ってのは男達が楽しむ様に出来ているところが多いらしく、女性連れで楽しむ様な場所ってのがないらしいんですね。

他の温泉街がどうなのかはわかりませんが、少なくとも僕たちが行ったところはそうらしい。


「ちなみにそういう人たちは何処へ行くんですか?」

と聞いてみたところ、彼が

「そうですね。近くのスナックの様な酒場かストリップですかね」


ん?


ストリップ??



その時、僕は彼女の目が変わった事を見逃しませんでした。

彼女の目は僕に何かを訴えています。

彼女のメッセージに神経を集中させて感じ取ってみると


(行ってきなさい。男になってくるのよ!)


確実に彼女はそう訴えかけています。

行きの車中の会話にもあったように、彼女はベガスで神秘を感じた経験があります。

これは僕に巡ってきたチャンスなんです。


正直、一人で行くのは勇気がいるので彼女に同行をお願いしたんですが、彼女は一度だけでいいとの事。

僕は一人で冒険の旅に出る決断をするしかありませんでしたので、支配人さんよりストリップ情報の収集から始めます。

するとこの温泉街には二件のストリップがあり、一つは浅草にある様なストリップで、もう一方はこれぞ温泉街ってな感じのとこらしい。

これはもう、後者のTHE温泉街をチョイスするしかないですよね?

浅草なんていつでも行けますし、何より此処は温泉街。

迷うことなくTHE温泉街の場所を聞きまして僕は男になる為の試練の冒険へ繰り出したんです。


昼間とはうって変わった闇に包まれた風景。

それでいてどこか風情を残している情緒を感じながら

「帰りは同じ道でも変わって見えてるのかな」

なんて物思いにふけりながら歩いていると、前方に明かりが見えてきました。


あれだ!


そのたたずまいはお世辞にも立派とはいない風貌で、景色が山でなければ海の家と間違えるようなものでした。

違いといえばしっかり囲われていて中が見えなくなっているだけ。


受付にはいかにも田舎のアングラなおじ様が座ってまして、料金を催促してきます。

僕は料金を払い中へ。


建物の中は薄暗く、床は畳張り、大き目のステージがあるだけのシンプルなものでした。

例えるなら町内の公民館を少し大きめにした感じ。


まだ時間が早かったのか客は僕一人だけで、大広間にポツンと立ち尽くす僕はステージの正面の壁にベンチを発見しましたので、そこから試練を受けることにしました。

時間にして数十分経った頃、僕の頭上に作られていた小窓の様なところからファンキーなおばちゃんMCがマイクパフォーマンスを始めましてね。


「え?始まるの??俺、一人だよ?」


そんな僕の不安をよそにおばちゃんのMCは盛り上がりを帯び始め、しまいにゃ


「そこの若いおにいちゃん!そんな隅っこにいないで特等席が空いてるぜベイビー!」


そりゃ空いてますわ。

僕しかいないんですからね。


こんなだだっ広い部屋の中央になんか行きたくないんでシカトしてた僕に痺れを切らしたババア。

MCブースから降りてきたババアにステージのどまん前に無理やり連れていかれまして、一応抵抗したんですけどなんか半ギレしてんの。

見知らぬ土地のアングラ婆さんに恐怖心がありましたし、冷かしだなんて思われたら何処かに連れて行かれそうだったんで素直に従う事にしました。


ブースに戻った婆さんは、またファンキーなノリを取り戻しまして客煽りに余念がありません。

てか僕だけしかいないんで一方的な会話に近いんですけど。


そして、いよいよ踊り子の紹介が始まりました。

僕VS踊り子のタイマンストリップの幕開けです!


※ここからは具体的なエロ描写を含みますので苦手な方は読まないでくださいね


一人目:40代くらいの色白なおばさん


ん~、キツい!

ユーロビートの軽快なリズムに乗って颯爽と踊り子登場です。

てか踊れてない・・・


彼女のダンスの特徴は腰フリフリ。

その妖艶な動きの中で身にまとっている衣類を一枚ずつ剥ぎ取っていきます。


すでに僕はギブアップ寸前。

男の儀式ってやつはやはり甘くなかった!

ひたすらステージから客(未だ僕だけ)に向かってあらわになった使い込んだ女性自身をさらけ出してます。

目をそらしたいのはヤマヤマですが、あらゆるスタッフが僕の動向を観察しているもんですから微動だにすることができません。


僕は、秘技・焦点ずらしでなんとか一人目を乗り切る事に成功。

瀕死の重傷を負うものの何とか第一の試練をクリアー。


きらびやかな踊り子の演舞を期待していた僕には衝撃的なスタートとなりました。

まだ試練は始まったばかりですが、かなりの疲労を感じています。


僕○VS第一の刺客×


二人目;一人目より少し年上なおばさん。色黒。


第一の試練で瀕死になりながらも勝利した僕。

多少なりともおばさんに対する免疫を手に入れてますので次は圧勝が期待できます。


一人目同様、ユーロービートをバックに軽快なステップで第二の刺客が登場。

今度の僕は一味違います。

さあ来い!

一回り男として大きくなった僕は刺客が脱衣していく様にも動じることなく、武将の風格でどっしりと構え、彼女があられもない姿になっていくのを見守ります。


こりゃマジで楽勝なんじゃ・・・


と油断したその時。

彼女が舞台袖に引っ込んだと思ったら、なにやらアイテムを持って再登場。


・・・うん。そうだよ。

あれだよ。

電気でサディスティックに動くイカした憎いやつ。


彼女はおもむろに秘部へやつを持っていきウィ~ンて泣いてる兵器をくわえこみます。

しかも、ステージから降りて僕の目の前10cmで悶えてくれるサービス付。

これはキツい。。

焦点ずらしも近すぎて効果ありませんし、目を閉じようもんなら

「あら、ウブなのね♪」

と言わんばかりに僕の手を持って、彼女の体をまさぐらせる始末。


すげ~、無理。

マジ帰りたい・・・


何度も逃走の決意をしたんですけど、後ろにいるアングラババアやバイオレンスジジイが怖くて動けません。

もうされるがままボロボロになった頃、時間が助けてくれました。

第二の刺客退場です。


正直、ゴングがもう少し遅かったら負けていたと思います。

辛くも序盤で取ったポイントを守りきって判定勝ちってところでしょうか。

このころになると引退を考えずにはいられません。

あと、ちょっと気持ち悪くなってきた・・・


僕○VS第二の刺客×


ラスト三人目:外国人のくたびれたおばさん。東南アジア系。


いよいよラストの試練です。

この時まで客は僕一人だけ。

アングラ婆さんの後押しを受け、瀕死(てか何度か死んでたと思う)ながらも最後のステージまで来ることが出来ました。

今までの傾向からも分かる様に、この試練の社は相当な難易度です。

これがラストともなれば想像を絶する状況になることを覚悟して望まねばなりませんから考えられる様々なケースを考えておくことにします。


すると、僕の脳内コンピューターが嫌な事を打ち出したんです。

・・・バイブの次

・・・温泉街

・・・ストリップ


まな板・・・


は!

ま、まな板!!


皆さん聞いた事ありません?

場末の温泉街にある「まな板ショー」という伝説の奥義を!


確かな情報筋によると、それはストリップのステージで繰り広げられる観客参加型アトラクションで、踊り子と観客の究極のコミュニケーション。

観客でありながらスポットライトを浴びて踊り子との交ぐあいを披露する、といった魅惑のプログラムなんです。


現在、観客サイドにエントリーしているのは僕一人。


身の危険を感じずにはいられません。

てか、このまままな板なんぞやらされた日にゃ、大広間で外人熟女と単純におセックスするだけですからね。

彼女と来た旅行でおばさんと情事に及ぶなんて意味わかりません。


いよいよMCババアのトークもまな板を匂わせるものになってきました。

こうなってしまっては怖いなんて言っていられませんので、アングラ集団を殴り倒してでも逃走する決意に身を固めたその時です。

神が降りて来たのです。


ステージの熟女からの熱烈アプローチを受けて握りこぶしを作っていた僕の横を人影が通り過ぎていきました。

呆然としている僕を尻目に、その人影は残像を残しつつ、あっという間にステージ上に光臨しています。


きゃ、客だ!!


この時の彼の頼もしさは今でも忘れません。

右も左も分からない若輩者の僕を助けるために自らを犠牲にして救いを差し伸べてくれたんです。

これぞ愛。

歳は50代くらいでしょうか。

やはり人生の先輩達は困っている若者を見捨てたりせず、自ら溶岩の中へ飛び込んでいく勇気を示してくれました。

リアル男塾の世界です!!


先輩・・・否、師匠の助けを受けた僕はもう逃げる事なんて考えるわけにはいきません。


彼の犠牲の上に僕は大人の階段を上ります。

よっしゃ!もう何も怖くなんか無い!!



うわぁ!!

師匠がパンツ脱いだぁ!!!!!!


そりゃそうですよね・・・


師匠は俺を助ける気なんてさらさら無く、単純にまな板に参加しに来たんですもの。

分かってましたよ。

でも、本当に嬉しくて感動してしまったせいでこの後繰り広げられる地獄絵図なんか想像出来なかった。


僕の目の前で中年の男女がおセックスしてます・・・

僕の目の前で中年の男女が恥部をさらけ出しています・・・

僕の目の前で中年の男女が絡み合って求め合っています・・・


涙が止まりません。


彼らが一勝負を終える頃には、僕は寂しさと情けなさ、そして男になる大変さをかみ締めていました。


もう勝敗なんてどうでもいい・・

僕、暖かい彼女の元に帰りたいよ・・・ママン


外に出ると小雨が降っていました。

うっすらと湿り気を帯びてる石畳。

下駄の音を鳴らしながら僕はホテルへの道を進みました。

体中に感じる雨の冷たさが今の僕には心地よく、情緒を感じさせる風景は傷ついた僕の心を癒してくれている様でした。


ホテルが近づくと彼女が番傘をもって迎えに来てくれていました。

悪夢の後に見る彼女はとても綺麗。


僕は涙をこらえる事が出来ずに、彼女を抱きしめました。


葉がこすれて作り出される自然のBGM。

雨音を反響させて情緒を作り出す石畳。

少し肌寒い秋の風情に触れながら、僕は少し大人になったのです。



先日のブログで、僕の赤裸々な体験についてちょっと語らせてもらったんですけど、「何気にこいつモテるんじゃね?」なんて思っているそこのあなた!

そう!ぶっちゃけ俺はモテる!


・・・なんて豪語したいんですけど、ご安心を。

僕は世の中の非モテな方々の味方ですし、組合を抜ける予定はございません。

ただね、僕かてたまには女性との交流くらいはありますよ。

もういい歳ですし、下心出しさえしなければたまには奇跡も起きるってもんです。


皆さんはモテる男ってのに必要な要素ってなんだと思いますか?


もちろん容姿ってのは、かなりの割合で大事になってくるものだ、というのは否めない事実だと思います。

しかし、僕のように出生の時点で何ゲームも差をつけられっちゃってる重い十字架を背負っているジャンク品は医療に頼る以外戦うすべは無いの?

母さん、僕は生まれて来ない方が良かったの?

なんてバファリンですら大半が優しさで出来ているっていうご時世に、戦国時代の厳しい階級社会を感じていらっしゃる方々もいらっしゃるのではないでしょうか。


は~い!注目!!

ズバリ大丈夫!


ここだけの話、婦女子の方々ってのはどうも「余裕」ってものに魅力を感じる傾向がある様なんです。

まあ、皆さんそんな事は百も承知かもしれませんが、これって結構うまくやれば容姿にハンデがある人が憎たらしいイケメンチャンピョンから姫をかっさらうなんて奇跡が起こる最高の戦術になり得るわけ。


みんながんばろうな!

イケメン王国でふんぞり返ってる軟弱者達に眼にもの見せてやろうぜよ。



実際、先日のブログで少し触れました僕の赤裸々な女子との交流でも、かなりの勢いで奇跡のフラグを立てるべく猛烈に攻略していたわけなんですけどね。


結論から言うと・・・やりすぎた。


僕はモテるなんて現象が起こる予感すら感じたことの無い人間なんですけど、どういうわけか余裕だけは満載に搭載している痛い奴でして。

余裕っていうより、今更女性の瞳がハートマークに変わる事なんて諦めてるだけなんですけど、良いフラグが立つとそれを余裕と捕らえていただけることがまれにあります。


そんな時って楽しいじゃないですか。


一時だけでも「この人すごく余裕あるわ。きっとモテるんだろうな~」

なんて思ってもらえるわけですからね。

きっと彼女はジョニーデップか僕かで悩んじゃうくらいの輝きを感じてるはず。


こんな時は体中の血流がすごい事になってしゃべり倒しちゃうんですよね。

もう周りなんてまったく見えずに、目の前にいる彼女に集中。

「楽しいし、絶対モテるよ~」

なんて相槌入った日にゃ暴走機関車に燃料ガンガン突っ込んでる様なもん。


一通り考えつく話をして、彼女に奇跡が起こってジョニーを負かせた頃に一段落。

そろそろ普通に酒を楽しんで甘いトークでも・・・なんて考えた時に気づくんです。


周りのお客様方には奇跡フラグが立ってないって事に。


こうなると悲惨ですよ。

なんせ僕は誰もが認める残念フェイスの持ち主。

奇跡フラグでもなきゃジョニーと比べた時点で打ち首ですからね。


完全に彼女の中でのみジゴロと化した僕を褒めちぎる彼女の言葉を聞いて店の店員が「プッ」

羨望の眼差しを送る彼女の目線を見て隣のカップルが「ヒソヒソ」


事態の重大さに気づいた僕は必死で奇跡を消し去ろうと焦ります。


でもね、僕って昔からやりすぎちゃうの・・・

もう魔法をかけた本人が解けないっていう魔法学校を除籍されて裁判にかけられる様なドジッ子。


シンデレラの魔法が12時に解けなかったら物語り台無しじゃないですか。

それじゃ普通に王子様のハートをゲットしたやり手の成り上がりガールの逞しいお話じゃないですか。

現代にはそっちの方がリアリティあるかもしれないけど。


とにかく目を覚ましてくれなくてね。

会計の時にまで不思議そうに店員さんに見つめられる始末。


完全に「私なら絶対にこの人にはなびかないなぁ」なんて目でジッと見てやがった。



あのくそ店員・・・フラグ立てたろうかな。




結論:モテる男は万人が認める容姿じゃなきゃ駄目。

そうじゃない人はどうすればいいかって?


諦めなさい。


僕達はイケメンの引き立て役として生を受けたのですよ。

めでたし、めでたし。