6月下旬には岩手県陸前高田市に行ってきました。

そこで驚いたのがこれです。


この写真だと分かりづらいので、撮影してきた動画もアップします。

映像の奥に見える白い橋のような建造物はなんだと思いますか?

あれはなんとかベイブリッジみたいな洒落た橋梁などではなく、巨大なベルトコンベアなんです^^;

陸前高田市でも土地のかさ上げ工事が行われてるのですが、その工法が、旧市街地近郊の山の山肌を削り、その土をこの巨大ベルトコンベアで直接市中に送るというものなんです。
ダンプなどを使って土砂を運搬するよりは遥かに効率的で工期の短縮も見込めるらしいのですが、それにしてもすごい施設です。
以前にテレビニュースで見たことがあったのでその存在は知ってたのですが、実際にこの目でみると圧倒されてしまいます。

地元の人に聞くと、かさ上げ工事の完了までに2~3年、その後のインフラ整備に1~2年、それからようやく住宅の着工に入るので、人が住めるようになるまで早くても5年はかかるそうです。
はたしてそれまでにどれだけの住人が残っているのか、あるいは戻ってきてくれるのか、まったく未知数とのことでした。

陸前高田市沿岸部の市街地の今です。



公営団地みたいな建物も残ってました。
よく見ると、4階まで津波をかぶった形跡がありました。
おそらく十数メートルの高さになるんでしょうか。
万一、また311の時のような津波が押し寄せたら、いくらかさ上げしたところでひとたまりもないんじゃないかって、ふと思ってしまいました。。。

土台だけが残った家の跡地にお花畑がありました。。。



いたるところ雑草がぼうぼうです。


なんというか、寂しい風景ばかりです。。。


今はレプリカとなってしまった高田の一本松も、例の巨大コンベアの陰に隠れてしまって、通りからはチラッとしか見えなくなっていました。

湾をはさんで対岸からみると。。。


この記事では沿岸部しか紹介できませんでしたが、内陸部はかなり復旧が進んでいて、大型店舗などもぞくぞくと建設中でした。
これからいったいどんな町になるのか想像もつきませんが、いつかまた来てみたいと思ってます。


参考までに震災1年後の陸前高田市です。