昨年の3月10日、震災の前日に、僕は仙台市の隣の多賀城市にいました。

仙台市東部から多賀城市にかけての沿岸部は、キリン仙台工場などの大きな工場が立ち並ぶ工業地帯です。
加えてアウトレットモールなどの大型商業施設も数多く、東北随一の工業港である仙台港もあるので、いわゆる臨海都市といえるでしょう。

僕が訪れた翌日、その多賀城市も巨大な津波に襲われました。





1番目と2番目の動画は津波到達時のイオン多賀城店なのですが、3月10日の午後2時から3時にかけて、僕はそこから数百メートルほど離れたところにいました。
もし、地震が1日早かったら、僕は津波に飲まれていたかもしれません。
当時ほとんどの人がそう思っていたようですが、まさか津波がここまでくるわけがない、と、自分もそう思ったことでしょう。
命が助かったとしても車は流されたでしょうね。。。

多賀城市に住む僕の知人が、家の中で津波に襲われ、首まで水につかりながら奇跡的に助かっています。
水につかりながら携帯で110番したところ、「がんばってください」とだけ言われたそうです。
同じような話を他の人にも聞いたことがあるのですが、警察・消防の方でも手の施しようがなく、そう言うしかなかったようです。
その知人は助けを求めて、友人・知人に片っ端からメールを打ったらしいのですが、その中の1通だけ奇跡的に送信されて、それを受信した方が夜になって水をかき分けて救助にきてくれ、無事に助けられたたそうです。
しかし、飼っていた犬2頭が亡くなり、しばらくの間、かなり落ち込んでいたそうです。。。


僕が震災後に多賀城市に入ったのは4月上旬だったのですが、3番目の動画とほぼ同じような状況で、道路の両脇や中央分離帯に夥しい数の車や瓦礫が転がっており、あまりの惨状に声もでないほど愕然としました。

今では多くの店舗や工場が復旧しており、一時は再開が危ぶまれたイオン多賀城店も昨年8月には一部再開し、12月には全面オープンしました。

この写真は昨年12月に撮ったものです。
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多賀城市や隣の塩竈市では建築制限がかからなかったようで、店舗や工場は同じ場所に再建されたところがほとんどなのですが、さすがに住宅は再建されたところは少ないようです。。。
多賀城市にも仮設住宅は何箇所かあるようです。

余談ですが、3月10日には車に給油もしてました^^;
もしそれが一日遅れてたら、ガソリン不足で、実家に避難するどころか震災当日の夜に車で暖をとることすらできなかったでしょう。。。