5月は仕事で宮城県内のあっちこっちに行きました。
業務上の守秘義務もあって詳細は言えませんが、被災地のインターネット環境の復旧の仕事を今月から請けているんです。
その復旧の仕事で七ヶ浜町にはのべ10日ほど通いました。

仕事の合間に写真と動画を何枚か撮影してきたので、いくつかをアップしてみます。

まずは4月に七ヶ浜町を訪れたとき・・・

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ここは元々田んぼだったはずです。

それが5月になると・・・
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水が乾いたぐらいであまり変わってません。遠くにまばらに松の木が見えますが、そのあたりが海岸です。
そこから津波が押し寄せてきたんです。

この撮影ポイントのすぐ後ろにスーパーの西友があります。

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震災直後、住民に商品を無料で配ってニュースにもなったお店です。
今は元通りに復旧してて、商品もいっぱい並んでました。
震災以来、スーパーの陳列棚に商品がいっぱいあると、それだけでも安心してしまいます。
地元住民の方も普通に買い物してます。
我輩も七ヶ浜町にきた日は、ここで昼食の弁当買ったり、帰りがけに夕食の食材などを買ったりしました(^^)


この西友のあるあたりは汐見台という新興住宅街なのですが、高台にあるため津波の被害は少なかったようです。一部の住宅で浸水はしたらしいですが、建物はほとんど無事です。
ライフラインも復旧して、生活もほぼ普通に戻っているようでした。

でも住宅街のすぐそばの田んぼは・・・

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本来ならこの季節、田植えが終わって、目にも眩しい緑の絨毯が遠くまで続いていたのでしょう。。。

西友の正面には、貯水池のような池があるのですが、5月始めはこんなでした。

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これを撮影した日の前日にも、この池の周辺でご遺体が見つかったらしいです。

それがその後1週間ほどで・・・

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ボランティアの方は危険な場所では作業禁止なので、これは自衛隊によるものだと思います。
すごいわ自衛隊^^;
七ヶ浜町にも自衛隊の車両はいっぱい走ってます。
GW中はボランティアの方たちもいっぱいいて活動してました。
みなさんご苦労さまです(^^)

汐見台の近くの空き地には撤去された瓦礫の集積場がありました。
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すさまじい量です^^;

海沿いの道を走りながら、携帯動画も撮りました。

七ヶ浜町は元々は海沿いの綺麗な町です。。。

仕事で訪れたお客様宅では、こちらが何も聞かなくとも、震災や津波のことを話してくる方が多かったです。
津波はまるで家や車をのせた陸が動いてるようだったとか、すぐそこまで津波が押し寄せたとか、津波は膝まで浸かるともう逃げられないとか、4/7の余震のときは町中がパニックになったとか。。。

3/11の地震の直後は津波警報が出たので、ほとんどの住民がいったんは高台に避難したそうです。
でも津波警報が出て30分以上経っても津波がこなかったので、荷物などを取りに一旦家に戻った方が少なくなかったらしいです。その方達の多くが犠牲になったらしいです。
津波警報が出て避難したら、解除になるまで絶対に戻らないほうがいい、と住民の方がおっしゃってました。


この仕事で数十人の地元住民の方とお会いしましたが、被災したとは思えないほどみな普通に元気でした(^^)
もちろんそうでない方もまだいっぱいいらっしゃるとは思いますが、写真のような惨状が残っていても、元の普通の営みを取り戻している方も沢山います。これは他の被災地でも言えることかもしれません。

手前味噌になりますが、我輩が仕事を終えると「電気、水道、ガスの次にネットも復旧してこれでやっと元の生活に戻れた」と多くの方が喜んでくださいました。
微力ながら我輩も復興のお役に立てたのかなと、思っております(^^)v