我輩、今回の震災で、不幸中の幸いがいくつかあると思ってます。

まずは、大火災がなかったこと。
地震発生時、津波被害のなかった内陸部でも、震度が相当な地域がいくつもありました。
仙台市内でも震度6強を記録したところがあります。
なのに、火災が起きなかったのは、不幸中の幸いといえるのではないでしょうか。

先の阪神淡路大震災、古くは関東大震災でも、火災で多くの犠牲者が出たことを思えば、地震の怖さのひとつに火災の発生があることは言うまでもありません。

この震災では、沿岸部のコンビナート火災はあったものの、内陸部で火災が発生したという話は聞いたことがありません。
理由の一つに、地震による建物の崩壊がほとんどなかったことがあると思います。
それは、地震の型が阪神淡路大震災のような直下型ではなかったというのもありますが、多くの建物に耐震設計や補強などの地震対策が施されていたことが功を奏したのではないでしょうか。
我輩の家からそう遠くないところに、全面ガラス張りの10階ほどのビルがあるのですが、外壁のガラスが1枚も割れていないのを見たときにはびっくりしました^^;

そして何よりも、地震が起きたら火はすぐに消すとか、大きな家具は金具などで壁に固定するとか、住民の防災意識が高かったことも大きな理由だと思います。
過去の震災の教訓も生かされたでしょう。

万が一、市の中心部で大きな火災でも発生していたら、消火活動もままならなかったでしょうから、広範囲に渡って延焼したでしょうし、犠牲者も多数出ていたでしょう。
住宅密集地にある我輩のアパートも延焼していたかもしれません。。。
そうなれば、命は助かったとしても、住家を失ってたでしょうね^^;

他の市町村でも大火災に見舞われた地域はないようなので、それに関しては、不幸中の幸いではないでしょうか。

それから、これはほとんど報道されてませんが、地震で大きな被害を受けた宮城県女川町にも、東北電力の女川原発があります。
でも、女川原発の津波被害はかすり傷程度で、放射能漏れもなく、完全に制御されている状態だそうです。
地下に浸水はしたらしいものの、修理すれば稼動再開できるそうです。
敷地内の体育館は、震災直後から避難所にもなってるようで、それで命拾いした人もいるようです。

福島原発との違いは、想定してた津波の高さのようです。福島では最高で5.7m、女川原発では最高9.1mを想定してたらしいです。そこで明暗が分かれました。。。

万が一、女川原発も福島原発のような状態に陥ったら。。。半径30キロの範囲には石巻市、南三陸町、気仙沼市の一部、松島町、塩釜市、多賀城市も入るので、もう想像したくもありません。。。
最悪中の最悪で、それに加えて仙台市内で大火災でも起きていたら。。。宮城県は終わっていたでしょうね^^;

こういった大きな自然災害が起きると、ああするべきだったとか、なぜしなかったとか、これは人災だとか、そういうタラレバ的な発想がクローズアップされがちですが、人の手で防いだもの、防ぐことができたこと、被害を最小限に食い止めることができたこともいっぱいあるような気がしてなりません。
あえて言わせていただくと、東北の人や町はすごいですよ。たいしたもんですよ(^^)