フェニックスという鳥を
ご存知の方は多いと思います。

不死鳥とも呼ばれる伝説の鳥です。

でも、どうやら時代や場所、
作者によって、フェニックスは異なる
イメージで描かれることがあるようです。

伝説のドラゴンやエルフや
ドワーフといった不思議な生き物たちは…

棲んでいる場所や生態、歴史などで形が変わってきます。

フェニックス=不死鳥

古代エジプトの
ベンヌBennu(朝日の意)という聖鳥に
由来すると考えられています。

ヨーロッパの伝承に登場する架空の鳥。

大変長い寿命と美しい姿を持ち、

不死鳥や火の鳥などど呼ばれています。

日本でも鳳凰や朱雀(すざく)になぞらえられ、この鳥が出現することは大変めでたいこととされています。

その肉と血には永遠の生命を授けてくれる効果があると言われ…
地龍を倒せる強力な力を持ち合わせている。

500~600年程生きた後、
炎の中で死ぬが、再び蘇って
永遠の時を生きるとされています。

不死鳥は、ただ死ぬのではなく、
その灰の中では、再生の儀式が始まり
次世代の生命が息づいています。

そして成長すると、天高く舞い上がり、空の彼方へと飛び去っていきます。

単性生殖をする鳥で、

性別は牡のみ。

その棲息地はアラビアとされていますが、

アラビアにはフェニックスの伝承がないことから、実際には存在しない架空の鳥であると考えられています。

フェニックスは炎の中で再生するというイメージから、キリストの復活の象徴となったり、魂が不滅であることの証明として使われるなど、古来よりさまざまに用いられてきました。

不死鳥は火の生物のルーツであり、

その炎から出る灰さえも凄まじい力を持っているとも言われており、 

全国の教義、文化、原点に関わる神話があるとすれば、それは不死鳥=フェニックスの神話でしょう。

フェニックスの涙には癒す力があり、
その体は強靭さを兼ね備え、
火を操る能力があり、
そして無限の知恵を持っていると言い伝えてきました。

魔術書の中では、フェニックスはソロモン72柱の悪魔のひとつとされ、美しい鳥の姿をしているとも、詩作に優れているとも古い書にも記されています。

それらの神秘性は、ユングが伝える、
反発力、回復力、弾力のシンボルとも言われて、不死鳥ど人間との多くの共通点が存在するところが有ります。

これは私達の持っている能力をより強く、
より勇敢に、そしてより明るいものへと
変える力があると表現されているのです。

フェニックスの炎の中にあるのは、創造と破壊、そして生と死なのです。

現在のような混乱期には、
いつ羽ばたき出すか!

灰の中で飛び立つタイミングを待つ
日々が続いています。

潜在意識的に押さえつけられていた心は、
灰の中で、飛び出せる日を待っているのと
同じようなものだと考えたら、賢明かもしれません。


光放って羽ばたくのは、
次のブルームーンに向かって羽ばたくのです。

今は、その時を待つばかり…