『物語のつづき』
「スゥー・・・ハァー・・・危なっ・・・ハァー・・・もう限界でしたっ。」
「ちょっと息吸っちゃったかもしれませんけど、大丈夫です?」
「大丈夫ですよ。」
意外とあっさり返答をくれた事と、切り口を縫合すると思っていたので、
思っていたより軽い処置に少し驚く。
「これで、少し楽になりますね。ありがとうございます。」
「そうですね。」
医師は処置に使った器具を片付け、部屋を出て行った。
ボクは食事をする為に、少し身体を起こそうとしてみようと試みる。
「あっ!・・・おぉっ・・・。」
再び、あの痛みが胸を突き、身体を動かせない。
どうやらチューブが取れても、今まで刺激していた内膜の箇所に
傷ができたのか、痕にになっているのか痛みが残存してる。
「まだ、痛そうですね?」
看護師が問いかける。
「そうですね・・・痛いです。楽になると思ってたんですけどね。」
予想は、キレイに裏切られた。
「身体起こすの手伝いますね。」
そう言って、ベッドにもたれ掛かっているボクを、ゆっくり起こす。
「すいません。ありがとうございます。」
思い通りには事が運ばないもので、気持ちが少しなえいだ。
ベッド柵にセットされたテーブルを、ボクの前まで寄せると
『食べれます?』と看護師は問いかける。
「はい。大丈夫です。」
「じゃぁ、また伺いますね。」
「ありがとうございます。」
看護師は出て行き、ボクは昼食を食べ始めた。
その後、数日痛みは取れずベッド上安静の状態は続く。