『物語のつづき』
看護師が来るまでの間にベッドを起こし、あまり世話掛けない様に
自分で出来る所を見せたかったが、やはりチューブが刺激し激痛が
身体を襲う。
しばらくして看護師が戻り、ベッドを起こし始める。
それと同じくして、今回の手術で執刀した呼吸器の医師がボクの様子を
見に来た。
「岡田さん、こんにちは。」
「あっ!食事の時間ですねぇ、あとにしましょうか?」
「いいですよ。大丈夫です。」
「すいませんねぇ。どうです?痛みは。」
「ここが、動いたりするとスゴク痛いです。」
そう言いながら、ボクは右胸の痛みがある箇所を触る。
そして、医師に尋ねてみた。
「先生、たぶんチューブが内側から当たってて、肋骨の間が少し
盛り上がっているんですよ。これが痛いんですかねぇ?」
医師はボクの右側に回り、右胸を診る。
「あぁ~これね~・・・。そうかもしれません。内膜は神経が結構集ってる
から、チューブがそこに触れていると痛いですよね・・・。ボクも何で
こんなに深く入れたのか分からないけど・・・。」
少し困った表情を見せる。
そして医師は、排液バッグに溜まっている血液や水分の量をチェックした。
「これだけ出てれば、もういいかな。」
「抜きましょうか?」
「抜くって?」
「チューブです。」
「マジっすか!?それはありがたいですっ!」
「今からですか?」
「はい。食事ちょっと遅れますけどいいですか?」
「これが抜けるなら、何の問題もありません。」
「分かりました。」
そして、抜去の準備を始めた。