『物語のつづき』




そうしていると、看護師がやってきて『午前中に大部屋に移動する


んですけど、たぶん9時か10時ごろになると思います。お父様には


連絡しておきますね。』と、言うとすぐその場を後にした。







待っている間、痛み止めが効いていたのか大人しく時間は流れ


病棟の看護師が2名、病棟用のベッドを押しながら入ってきた。




そのベッドは、ボクの左側に横付けされる。




集中治療室の看護師が数名加わり、ボクのベッド移動の準備が


始まった。




「じゃぁ、まずベッドを平らにしましょうか。」




一人の看護師が言うと、ベッドのリモコンを持ち作動させる。




『ウィーン』って音と共に、ボクのベッドが平らになっていき、平らになる


につれ、『あの場所』が痛みを走らす。




「あっ!がぁ!!・・・あぁっ!!」




「岡田さんゴメンねぇ、我慢してね。」




本当に申し訳なさそうに看護師が声をかける。




ベッドが平らになると、次は病棟用のベッドへの移動。


これには、ボクの下に敷いてあるバスタオルを数名で持ち上げて、


隣接させたベッドへ移す方法が取られる。




「・・・ちょっとだけ、待ってください。」


「心の準備が、まだなんで。」




痛みを堪えるのに相当な気持ちが必要だった。




「いいですよ。呼吸整えてからで。」




快く対応してくれ、その間にバスタオルの4角と中央2名で、計6名の


看護師が配置に就く。




痛みは引きそうも無く、このまま結局お願いした。




「じゃぁ行くよ・・・1,2,3!」




掛け声を合わせてボクを持ち上げ移動させる。




「がぁっ!はぅっ・・・あっ!・・・ぐっ!!」




今までに無い激痛が走り、息を止めて堪えてしまう。




「岡田さん、ゴメンね痛かったねぇ。でも息止めたらダメだよ。


息を吐いてね、はいフーって息を吐いてね。」




冷や汗も出てくる痛みで、グッと息を止めて堪えていた。




その言葉を聞き、ボクは息を吐く。




「あぁっ!・・・フー・・・ぐぁっ!・・・あっ!・・・フーッ!・・・」




しかし、息もまともに出来ないくらいの激痛に、身体が縮んだり


仰け反ったりする。




「ゆっくりでいいから息を吐いてねぇ。」




ボクは息を吐く。