『物語のつづき』



「もしもし。おやじ?」



「おぉ、どうした。」



「この前行った検査の結果が出たから、言おうと思って。」



「どうだったの?」



「癌はなかったけど、やっぱり原因は分からんって。」



「そうか。」



「また、考えるって言ってたわ。」



「分かった。」



「また電話するよ。」



「はいはい。」



おやじは、おふくろが入院した事を一切口に出さなかった。



その後、船の親方に事情を話し、少し休みをもらう事を電話で伝え、おふくろの病院へ向かった。






春日井の病院では、主治医が上司に相談したり、本やネットで調べた結果、最後の手段とする検査をボクに持ち掛けるか悩んでいた。





おやじは病院に着き、おふくろのもとへ向かう。



おふくろは、点滴が効いたのか昨日より落ち着いていた。



おやじが部屋に着くと、着替えを棚にしまい、段取りよく片付けた。



「さっきな、高幸から電話があってなぁ、この前やった検査で癌じゃなかったって言っとったわ。」



「良かったねぇ。」



「でも、やっぱり原因が分からんから、また先生が考えるみたいだわ。」



「難しい病気になっちゃったもんだねぇ。」



「そうだわなぁ。」



「あっ!?私の事言わんでよ!」



「分かっとるわ!」



「いらん心配させたくないから。」



「喋ってないからいいって。」



この日、カメラの検査が入っていて呼ばれるのを待っていた。






「岡田さぁん、呼ばれたので行きましょうか。」



看護師が迎えに来て、検査室へベッドで移動して行った。



検査が1.2時間掛かる為、おやじは談話室で待つ事にした。