夕食の時間になり、賑やかに看護師たちが食事を配りだす。
「岡田さ~ん。食事ですよ~。」
「ありがとうございます。」
「あっ!台をセットしなくちゃね。ちょっと、待ってね。」
そう言うと、ベッドの先にセットされている台を取り出し、ベッド脇の
横転防止柵の上にはめ、テーブルを作る。
「はい。お待たせしました。」
ボクは、まだお粥で食欲も戻ってなく、半分くらいで食事を終える。
時間を少し置いて、看護師がお膳を下げに来た。
「あれ?もういいの?」
食べた量を確認し、メモを取る。
「食欲ない?」
「食べるのに疲れちゃって。」
「そっかぁ。でも食べないと体力付かないから、無理する事ないけど
食べようね。」
「ありがとうございます。」
「あとでまた、検温と血圧計りに来ますね。」
そして、pm8時頃看護師が部屋に来た。
「どうです?変わりは無いですか?」
そう言いながら、体温計をボクに渡す。
「はい。計ってくださいね。」
ボクの左腕には点滴が入っていたので、血圧を右手で取ろうと
看護師はベッドを回り込みボクの右側に来る。
「ちょっと、ダルいですねぇ。」
ボクは、熱がある時にまぶたが重くなる癖があり、何となく予想ができる。
この時も、そんな感じがした。
血圧を計っている最中、体温計のアラームが鳴り、計測完了を知らせる。
血圧を計り終えメモを取り、次に体温計のデジタル画面を見る。
「37.9度・・・熱上がってますね。氷枕持って来ましょうか?」
「あっ、お願いします。」
看護師はメモを取り、部屋を出て行った。
数分後、中身がジェル状の凍った枕を持ってきてくれ、ガーゼで枕の周りを
包みボクに渡してくれた。
「冷たくなくなったら、また持ってくるから言ってくださいね。」
「はい。ありがとうございます。」
身体のダルい疲れと、冷えた枕の気持ち良さが眠気を誘い、消灯時間前に
ボクは眠りに付いた。