鼻のチューブも外れ、少しは気分が楽になったが、
まだ、身体は動かせない。
相変わらず頭は重く、首で支えるのに苦労する。
腕は肩から持ち上げれる様になったけど、あまり意味がない。
少しして、大きな器械を転がしながら、技師と看護師が
部屋に入ってきた。
「岡田さん。今からレントゲン撮りますので、ベッドを少し
立てますね。」
そう言うと、少しずつベッドを起こしていく。
今までは、だいたい45度位が限界だったが、そのギリギリまで
ベッドを起こす。
ボクは、苦痛で顔が歪む。
「ぐぁっ・・・。」
「大丈夫?ごめんね。頑張ってね。」
そして、プレートをボクの背中とベッドの間に挟む為に、少しだけ
ボクの背中を技師が持ち上げる。
「ぐっ・・・あぁぁっ・・・がぁっ・・・。」
背中を持ち上げる・・・たったそれだけの行動で耐え切れない程の
激痛がボクを苦しめる。
「ごめんね。頑張ってね。すぐ終わるからね。」
看護師が声をかける。
そして、プレートが収まりレントゲンの撮影が始まる。
その間、ボクは痛みを噛みしめ堪える。
数秒で撮影は終わり、挟まれていたプレートが抜かれる。
「がぁぁっ・・・。」
「終わったよ。ごめんね。お疲れ様ね。」
こんな激痛は、今まで経験した事がない感覚で、自分でも
よく堪えたと思った。
そして、ボクの病気の大きさを改めて自覚した。