病院に着き、30分ほどの待ち時間があったが、
おふくろの主治医に診察してもらえた。
「あら!岡田さん、どうしたの?」
主治医は、気さくに話しかける。
「息子がね、何か大変な病気にかかっちゃってね、病院で
付き添っていたら、今度は私が調子悪くなっちゃって。
で、お父さんに連れてきてもらったんです。」
そう話すおふくろの言葉に、注意深く主治医は
耳を傾けてた。
「そうですか。じゃぁ、疲れが来たのかねぇ。」
脈拍や血圧など計りながら、おふくろに話しかける。
「岡田さん、息子さんの事スゴク心配なのはよく分かるけど、
無理はいかん。岡田さんも健康って訳じゃないんだから、
それで岡田さんまで倒れられたら、旦那さんがもっと大変でしょ。」
・・・おやじにも、同じ様な事言われていた。
「・・・。」
おふくろは、何も言えない。
「ちょっと休んで、点滴うってから今日は帰りましょう。」
そう言うと、処置室に向かい点滴をうってもらう為、
ベッドに横になる。
おふくろは、点滴をうたれている間考えていた事は、
やっぱりボクの事だった。
おやじは、待合のソファーでこれからの事を考えていた。