ボクの姿を目の当たりにした両親の衝撃は計り知れないだろう。

ボクに近づくと、おふくろの脳裏にあることが浮かんだ。






~大きな声で呼びかける~





おそらく、TVの影響なんだろう。


それで目が覚めるって話が印象に残っていたんだ。





そして、ボクに向かい呼びかける。





「高幸っ、高幸~!」





・・・ボクに反応は無い。






主治医が両親に言葉をかける。




「今、眠ってもらっています。しばらくこの状態が続くでしょう。

後遺症についても意識が回復し、目を覚ましてみないとはっきり

わかりません。50:50と考えておいて下さい。」






「それは、生きるのがって事ですか?後遺症がって事ですか?

助かるなら何をしてもいいから!・・・先生!お願いします!」


おやじが主治医にすがる様に話す。





おふくろがボクを見てる。





薬のせいもあって、鼻や口から出血し止まりにくくなってる。


左腕は、肘辺りからかなりの内出血があったのか広く黒ずんでいた。

全身チューブでつながれ、機械でわずかながら命を繋ぎ止められている。


その姿に耐え切れず、おふくろは涙が溢れていた。




一人の看護師が、おやじに近づき

「これ、岡田さんの所持品です。」


と、ビニール袋に入った財布・カギ・携帯電話を渡す。





「それと、保険の事なんですけど・・・」






・・・保険?