港に着くと、すぐに車に乗り換える。
従姉の夫が、カーナビで病院名を入力し検索すると、目的地まで
約60km位の表示が出た。
高速を使っても、だいたい1時間半位だろう。
時間は昼を過ぎた頃で、比較的道は空いている。
スムーズに車を走らせてる中、おふくろは僕の事が
気が気でない様子で落ち着きが無い。
「大丈夫だって!何かあれば、俺の携帯に先生から連絡が来るから。」
おやじは、おふくろに言い聞かせる。
黙ってうなずくおふくろだけど、涙目になってる。
「でも、何で急にあんな事なったんだろ。昼前に電話掛かって来た時
は何にもなく普通に話していたのに・・・。」
車が高速を降り市街地へ入る頃、おふくろが思い出したかの様に言う。
僕は、その日の午前中におやじが使ってる、ジーショック(腕時計)の
修理に、セイコーのサービスセンターに行っていた。
盆に実家へ帰った時に、調子が悪いと聞いて預かっていた物だ。
サービスセンターで実家の住所を記入する時に、番地を思い出せず
実家に電話をし、おふくろと会話をしていた。
その2.3時間後の出来事だった為、おふくろが余計に驚くのも
不思議じゃない。