あれからもう、半年も経ってる。





突然の出来事でした。




夏が来て日にも焼け、働き盛りのまさに健康体。


タイミング見てグランパスの応援にでも行こうか・・・


なんて思ってた頃。

次第にスタミナが落ち始め、部屋に昇る階段さえもしんどくなって来た。



「夏バテ?かな?」って軽く考えていました。



でもその考えは甘かった。




昼ご飯の最中に突然の吐き気に襲われ、トイレに駆け込む。



吐き切ったあと、そのまま気絶。





・・・どれ位経ったんだろう?


ゆっくりと目が覚めると、何が起こったのか理解出来ない。





暑くもないのに、汗が雨に打たれたか様に流れ落ちてくる。




その時、初めて自分に起きている「異常」に気付いた。


「身体が鉛の様に重たい」って表現、本当にあるんだって思った。



これは本当にマズイと危険を感じ、助けを呼ぼうと床を這う様にして


携帯電話の置いてあったベッドに向かう。


もうろうとしながらも辿り着き「119」へコール。


「はい、こちら119番です。どうされました?」





声にもならない言葉を搾り出し、現状を伝える。


「救急車早く来て欲しいんです・・・。」





「・・・胸が苦しくて、息がうまく出来ない。」





「わかりました。そしたら住所教えてください。言えますか?」




住所と名前を伝えるも、最後の方は叫びに近い感じで言葉を


発していた。





「すぐに着くからドアの鍵だけ、開けておいてよ。あと、また電話が


掛かってくるから近くに置いててよ。」



・・・え!?

確かにカギは開けなきゃいけないけど、今のボクには無理だ!



普段なら10歩程の距離だけど、今はそのゴールがフルマラソン


より遠くに感じる。



でも、それをしなければ、自分の身がもっと危険だ。




ベッドから落ちる様に床へ移り、再び這う様に玄関へと進む。





「ダメだ。身体が動かん。」


心の中で、つぶやいていた。





かすかに、救急車のサイレンが聞こえて来る。


ボクに「頑張れ!もう少し」ってエールをくれている様に思えた。


「もうちょっとだ、頑張ろう。」


また、心でつぶやいた。




でも、その思いは届かず、再び気絶。