誰のためにどんなものを | ファッションディレクター"タクナカガワ"ブログ

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今日の東洋経済の記事


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いろいろと興味深い文面が多い中で、僕が改めて考えなきゃあかんなぁと思ったのがこのワード。



岡崎CFOも「消費者は価格に対してシビアだ。話題性がないと売っていけない」と厳しい見方を示す。


当たり前のことなんだよ。

メーカーは誰もがわかってる。

わかってはいるけど

"いいものを作りさえすれば売れる"

という幻想から未だ拭い去れていないのも事実。


口コミは勝手に広まるものじゃない。

話題は勝手に出るものじゃない。



良いものであることはすでに前提で

その魅力はどうしたら伝わるのか

価格と価値のバランスはどうなのか

エンドユーザーのどのニーズを満たすものなのか




作り手はそこをもっと真摯に考えなきゃいけない。


あの記事だけを読めば、ユニクロは商品とユーザーをくっつけるための手段として

様々な切り口の"話題性"をひとつの武器にしているってことはわかる。


ユニクロのクオリティって、あの価格からすると

ありえないくらいくらい高いものが多いと思うんですよ。

それでもハッキリと

「消費者は価格に対してシビアだ。話題性がないと売っていけない」

と言い張るユニクロの姿勢ってすごいと思うんです。


ユニクロみたいな大企業と違って

ほとんどのアパレルメーカーは少量生産だから

生産コストはベラボーに高い。

その分、販売価格に上乗せされちゃうから

単純に品質と価格のバランスだけで見たら

厳しいことこの上なし、な感じです。


でもね

丁寧に丁寧に時間をかけて作られたものって

やっぱりそれだけの価値を持ってるものが多いと思うんです。




"誰がそれを手にしたら喜ぶのか"

作り手はもう一度、本当の意味でのものづくりの原点に帰るべき時なんじゃないかと思います。



さて

僕は誰の笑顔のために

どんなものを作ろうかなあ





和輪羽



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