車で街中を走っている時、色々な看板を見るのが好きだ。
見慣れたチェーン店の看板から工夫を凝らした唯一無二の看板まで、あれこれ見ながら運転していると飽きない。
看板が新しくなったり、逆に撤去されていたりすると、それだけで風景が変わるから、いつもの道が新鮮に感じる。
運転中のちょっとした楽しみだ。
先日、たまに通る道を運転していると、ある看板が現れた。
以前通った時にはなかったから、最近できた看板だろう。
大きく【ゆ】と書かれたその看板
そう、
銭湯の看板だった
〇〇湯やら風呂やらといった言葉は一切なく、ただ【ゆ】と書いてあるだけのシンプルさ
たった一文字の平仮名で、これが【銭湯の看板】とわかることに
私は激しく感動した
平仮名一文字で、説明不要の店が他にあるだろうか。
【ゆ】だけで、日本人なら誰でも【銭湯】を連想する。
どうでもいいと言えばどうでもいいことだが、私は何だかすごく感情が高ぶった。
これぞ究極の看板である
興奮冷めやらず、「他にも平仮名一文字で成立する看板はないか」と考えた。
無駄に頭をフル回転させ、導き出した答えは
歯医者の【は】
【湯=ゆ】なら【歯=は】もいけそうだ。
ただ、歯医者の多くは【〇〇歯科】と名前をつけているため、【は】で【歯医者】を連想することはないと思った。
これだと看板として成立しない。
そんなことを考えていると、目の前に【は】という看板が出てきた。
はま寿司
そうだ、【は】と言えば【はま寿司】だ。
銭湯の【ゆ】とは違い、単純に頭文字を取っただけの【は】にも関わらず、【は】だけで【はま寿司】だと多くの人はわかる。
これは、
銭湯よりもすごいじゃないか
これが全国展開しているチェーン店の強みなのだと思った。
と、こんなことを脳内で考えているうちに、目的地に着く。
くだらなくも楽しい、私の運転時間
今度はどんな看板に出会えるだろうか。

