雨降りの日
普段は学童からの一人下校に対して不安はないが、傘を差して~となると「迎えに行ってあげたいな」と私は思う。
私自身は、雨だからといって親に迎えに来てもらった記憶はないし、息子はたった徒歩2分の帰り道だから
過保護と言えば過保護
でも、迎えに行ける環境にあるのだから迷わず行けばいいと思っている。
ということで、雨の日は仕事を調整し、息子を校門前で待ち伏せしている私
学童から門まで20mくらいあるが、そこは頑張って歩いてもらって、私は車内で待機する。
私の車を見つけた瞬間、笑顔で駆け寄ってくる息子はもう
めちゃくちゃ可愛い
男の子って母親からすれば宇宙人で、本当に理解できない生き物だが、可愛いのは間違いないのだ。
で、息子を乗せて出発しようとしたら「あのね、○○ちゃん(1年生のお友達)のお兄ちゃん(3年生)が傘持ってないんだって」と言う息子
え!?と、窓の外に目をやると、少し遠くに傘を差した女の子と何も持たずに歩いている男の子が見えた。
私はこの兄妹と面識はないが、息子曰く学童でたまに遊ぶらしい。
「○○(息子)の傘を貸してあげようか」と言うと、「うん!」と言うが、「一人で言いに行ける?」と聞くと「ママが行って」と言う息子
1年生、まだまだチキンだ
ゆえに、車を停めて私が自分と息子の傘を持ってその兄妹に近づいた。
息子は窓を開けて私を見つめている。
「こんにちは~○○(息子)のお母さんです。もしよかったらこれ使って?」と傘をさし出した。
が、お兄ちゃんは「いや、いいです」と言って受け取らなかった。
そう言うと思った
小学3年生、知らない人に声をかけられて警戒しないわけがない。
悲しいかな、私は今この子にとって“知らない大人”なんだ…
でも、雨に濡れながら歩いている子どもを放っておくのも難しい。
そこで、「雨に濡れて風邪引いちゃったら悲しいから、使ってくれないかな?」と言い方を変えてみた。
こちらの親切ではなく【私が嫌だから、私のために使ってほしい】というアプローチだ。
困ってる人を助けると思ってくれ…!
「いい、大丈夫」
ダメだった
おそらくこの後3回、4回言っても返事は変わらないと思った。
「じゃあせめて車で家まで送らせて」と言いたかったが、車に乗るほうが無理だろう。
傘を借りるのがNGで、車に乗るのはOKなんてあり得ない。
私にはどうすることもできない——
結局、何もできないまま「気をつけて帰ってね」と言ってその場を去った。
情けない
息子から、そのお兄ちゃんはその後風邪を引くことなく毎日登校していると聞き、ホッとしたが、私はあれからずっと「どうすればよかったのか」を考え続けている。

