【具なし味噌汁】とは、その名の通り【何も具が入っていない味噌汁】のことをいう。
我が家では、ほぼ毎晩味噌汁を出しているが、ネギ・豆腐・油揚げ・ワカメ等の定番の具をはじめ、半端に余った野菜、少々古くなった野菜も「えいや!」と投入している。
野菜室に何もない場合は、乾物や冷凍野菜を登場させるから、味噌汁が【具なし】だったことはない。
豚汁なんかは、汁より具が多いくらいたっぷり入れて作るし、具の種類も多ければ多いほど栄養たっぷりで【具沢山味噌汁】は正義だと思っていた。
しかし、
・回復食
・二日酔い
・一過性の風邪
・食欲がない
こんな時には、汁だけの【具なし味噌汁】こそが正義だということを最近知った。
順に説明していく。
断食中
ダイエットや健康のために【断食】を行う場合があるだろう。この断食の最中に飲むドリンクとして【具なし味噌汁】は最適だ。
実際、【味噌汁ファスティング】というのもあって、塩分過多に注意は必要だが、3日程度なら問題ない。
ファスティングと言えば、高価な酵素ドリンクのイメージが強いが、あんなものを買わなくても【具なし味噌汁】でファスティングは成功する。
断食のためにお金をかける必要はないのだ。
回復食
断食道場では、回復食に【具なし味噌汁】が出てくるのが一般的だ。
他の断食プログラムでも、回復食と言えば【具なし味噌汁】と言っても過言ではない。
【味噌汁ファスティング】の場合、断食中も回復食も【具なし味噌汁】ということになるが、それはそれでOK。
他にも、何らかの理由で【絶食】になってしまった時の食べ始めとして【具なし味噌汁】はおすすめだ。
二日酔い
味噌汁は、アルコールの利尿作用で失われた水分と塩分を同時に補給できる点で優れている。
大豆製品にはビタミンB1が多く含まれているため、アルコールの分解によって大量に消費されたビタミンB1を補うことも可能。
また、飲み過ぎた時は、併せて食べ過ぎであることも多いため、固形物を摂取せず、【具なし味噌汁】で胃腸を休めてあげることが大事だ。
一過性の病気
慢性的なものでなく、風邪等の一過性の病気の時は、回復にエネルギーを使うべき。
固形物を食べると、食べ物の消化にエネルギーを使うため、身体が病原菌と闘うのを邪魔することになってしまう。
だから、病気を早く治すためにも、摂取するのは【具なし味噌汁】にしよう。
すべてのエネルギーを回復に回せば、病気はすぐに治る。
食欲がない
「食欲はないけどなんか口にしたい」という時、【具なし味噌汁】なら飲めるはず。
日本人なら、味噌汁を飲んでホッとする感覚がわかるだろう。
咀嚼(噛むこと)がうまくできなくて、食べる気を失っている人への食事として取り入れるのもいい。
次に、【具なし味噌汁】の作り方を難易度別に紹介する。
具なし味噌汁の作り方 簡単レベル★★★
お湯に味噌を溶かす
「料理はできない or したくない」もしくは「体調不良でキッチンに立つ元気もない」人は、出汁は諦めてお湯に味噌を溶かそう。
飲みたい分だけ調整して作れるため、無駄がない。
具なし味噌汁の作り方 簡単レベル★★
お湯を沸かし、出汁パックを入れて出汁を取った後、味噌を溶かす
「出汁は欲しいけど面倒なことはしたくない」という人は、取り扱いが楽な「出汁パック」が正解。
普段の味噌汁作りで出汁パックを使っている人は、慣れたものだろう。
くれぐれも、クセでつい具材を入れてしまわないように。
具なし味噌汁の作り方 簡単レベル★
お湯を沸かし、好みの食材で出汁を取り、だしがらを取り除いた後、味噌を溶かす
「自分で出汁を取りたい」と言う人は、【基本の出汁の取り方】にしたがって、色々な出汁を楽しもう。
まとめて作って冷蔵保存しておけば数日は持つため、毎回作る手間は省ける。
もっとこだわりたい人は…
余裕がある人は、【出汁の食材選び】と【味噌選び】にもこだわってみよう。
いりこ・かつお等、動物性の食材は、
・食物連鎖の過程で有害物質が蓄積されている
ということで、食材は【植物性】を使用するほうが、より胃腸にやさしい。
植物性の食材から取る出汁を【精進出汁】といって、ベジタリアンやヴィーガンの人でも食べられるため、覚えておくとどこかで役に立つかも?
精進出汁の一番簡単な作り方は、昆布・干しシイタケ・切干大根を水に浸し、一晩冷蔵庫に入れておくという方法だ。
いわゆる【水出し】というやつ。
使う時はお好みで水を足し、濃さを調整すればOK
ただ、乾物は水出しが可能だが、生の野菜を使う場合は煮出す必要がある。
私が生野菜を使う時は、ネギ・玉ねぎ・人参・セロリなんかを煮立てない程度の火加減で5~10分程煮て、風味のいい精進出汁をとっている。
まぁ、こんなことをするのは年に1、2回で、基本はほぼ出汁パック or 水出しであることは、同じ主婦なら共感してもらえるだろう。
また、味噌は余計なものが入っていない無添加のものを選ぶのがいい。
私が今使っている味噌は、こちら
まぁ、一気にあれこれやると大変だから、無理のない範囲で、最終的には【自分が好きなもの】を使うのが一番だと思う。


