レッスンを幾ら受けても上達しないとか、姿勢が良くならないとか、ポジティブな効果を感じられない方が非常に多いです。

これらの原因は色々と考えられますが、大抵の場合は、ベースとなる身体条件を満たしていないことです。因みに、ベースとなる身体条件とは、合理的な動作がある程度のレベルで体現出来ることです。

その為には、

・動作に即したアライメント(骨格の配列)
・主動筋、協働筋、拮抗筋、安定筋の出力バランス
・合理的な動作に必要とされる知識

辺りが肝要だと考えます。これらが、ある程度のレベルで必要となるのです。

これらを備えないままにエクササイズに取り組んでも、単に現在の自分の癖が強化される結果となります。すると、不合理な動きのまま、それを積み重ねることになるので、ある程度のレベルで頭打ちとなります。そして、最悪は慢性傷害に繋がります。

私は、ヨガ、ピラティスのレッスンやセッションに於いては、プレエクササイズを多く取り入れます。場合によっては、それだけで終わることもあります。特にピラティスのセッションではその傾向が強いですね。ここを疎かにしてエクササイズをしたり、ポーズを取っても、動作の改善や上達は困難だからです。この辺りは、以前記事にした、『〇〇をしたいのか、〇〇が出来るようになりたいのか』ということでしょう。基本的に私のレッスンや、パーソナルのセッションは後者のウェイトが高いです。その身体を作ってからエクササイズに取り組むことが、本当に大切です。

もしも、レッスンを受けていても伸び悩む様な時には、そのベースの部分のクオリティに問題がある場合が殆どですね。いかに細部に目を向けて行けるのかが、大切です。神は細部に宿るのです。