「もし周囲の人たちが私の思うようにふるまい、私の希望どおりになってくれさえすれば、人生はさぞ快適になるのだが」


私たちはどうもそう思い込んでいるようだ。しかし、私たちがどれだけ頼んでも、文句を言っても、おどしても、ほとんどの人にとってそんな願いを聞き入れるのは耐えられないことである。


たとえもし聞き入れてくれたとしても、それに見合うだけのものを提供しなければ、まもなく元の状態に戻ってしまうだろう。



自分が他人を問題視することをやめないかぎり、人間関係の問題はなくならない。


このことに気づけば、人間関係に関する不変の真理が把握できる。


それは、たいていの場合、他人を自分の思いどおりに変えようとして時間を浪費するよりも、自分の態度を変えたほうが、てっとり早くて現実的、しかも長続きするということだ。



よほど深刻な問題でないかぎり、

自分の身の回りで発生する問題は、

自分の態度を変えるだけで解決する。