ヘルプマークとは?
援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができるマークです。
マークはどのような人に配っているのですか?
ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。 しかしながら、身体機能等に特に基準を設けているわけではありません。
ヘルプマークの配布に当たっては、必要な都民の方々が円滑にマークを活用することができることに配慮し、特に書類等の提示は必要なく、お申し出に対しお渡しすることとしています。
マタニティマークと同様、御家族等が代わりにいらっしゃる場合も、お渡ししています。
マークはどこで配っているのですか?
下記の場所で配布しています。
都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室、都営バス各営業所、荒川電車営業所、日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室、ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室、多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)、東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院等
マークを身につけた方がいたら、どうすればいいですか?
◉電車・バスの中で、席をお譲りください。
外見では健康に見えても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。 また、外見からは分からないため、優先席に座っていると不審な目で見られ、ストレスを受けることがあります。
◉駅や商業施設等で、声をかけるなどの配慮をお願いします。
交通機関の事故等、突発的な出来事に対して臨機応変に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段の昇降などの動作が困難な方がいます。
◉災害時は、安全に避難するための支援をお願いします。
視覚障害者や聴覚障害者等の状況把握が難しい方、肢体不自由者等の自力での迅速な避難が困難な方がいます。
東京都以外でのヘルプマークの取組はありますか?
令和2年10月31日現在、東京都のほかに次の道府県が取組を開始しています。
京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県・神奈川県・滋賀県・大阪府・岐阜県・栃木県・広島県・北海道・秋田県・愛媛県・島根県・兵庫県・鳥取県・静岡県・山梨県・三重県・香川県・長崎県・宮崎県・佐賀県・富山県・長野県・高知県・愛知県・埼玉県・岩手県・山形県・沖縄県・福島県・宮城県・山口県・石川県・茨城県・新潟県・群馬県・千葉県・岡山県・福井県・福岡県・大分県 全1道2府41県
ヘルプマークの活用例は?
ヘルプカードとして活用されています。
障がい者支援を目的にしたヘルプカード。都内で統一的な活用ができるよう、カードの標準様式を策定しました。区市町村が発行しています。
ステッカーとして活用されています。
車両内等の優先席にステッカーを標示しています。
実施路線としては都営地下鉄(浅草線、三田線、新宿線、大江戸線)、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー、ゆりかもめ、多摩モノレール、JR(一部地域除く)、東京メトロ、小田急電鉄、東急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、西武電鉄、東武電鉄、つくばエクスプレス、阪神電鉄、阪急電鉄、神戸電鉄などがあります。
◆エピソード集
★ヘルプマークをいただいたきっかけは、通勤ラッシュ時に男性のひじが体にあたり、胸に入っているカテーテル(透析用)を固定する糸が切れてしまったエピソードからでした。外見からはなんの障害もなくカテーテルが入っているようには見えないので、自分の身の安全を確保するためにいただきました。
ヘルプマークをバッグにつけるようになってからは、周囲の方からなんとなく気を使っていただいているように感じられます。先日は透析後体調不良で電車に乗っていたら、快く座席を譲っていただけました。私のように、外見からはわからない障害をもっている人にはありがたいマークです。自分が元気な時は、このマークを付けている方のお手伝いが出来たら良いと思います。
★重度の痙性斜頸(頭部が無意識に不自然な方向に倒れたり小刻みに動いたりする難治性の病気)で苦しんでいます。
電車通勤しているのですが、頭部が固定できないため立った状態だと大変辛く、シート側面の仕切板や後部の窓ガラスで頭を固定できると症状が軽減できるため、席を譲ってくださる親切を僅かに期待して優先席近辺に乗車していました。しかし、私が相当不自然な体勢になっていることにほとんど気付いてもらえず悲しい気持ちで帰りの通勤電車に乗車していました。
1年前、ヘルプマークを知り、すぐに配布駅に行ってヘルプマークをいただきました。私はカバンを肩掛けしているので、着座している方に見てもらいやすい位置になるようストラップの長さを調整して、ヘルプマークを携えて通勤することにしました。着座している方に見えやすい位置とは言っても、目を閉じていたりスマホや読書をされている方にはなかなか気付いてもらえないのですが、そのような方以外の方から「どうぞ座ってください」と席を譲っていただいたり、空いた席から少し離れて立っていても、空いた席の前に立っている方から「あなたが座ってください」と席を勧めていただくことが増えました。
約9年前に発症し、ヘルプマークを携えて通勤する前は、8年ほどの間で席を譲っていただいたことは一度だけです。それが、ヘルプマークと共に通勤している今では、月に1、2回は席を譲っていただけるようになりました。帰宅時は、多くの方がお疲れだと思いますが、ヘルプマークを見て親切に譲っていただくことでとても身体面で助かっております。
ヘルプマークの普及・啓発活動をされている東京都福祉保健局・鉄道会社や、席を譲っていただく乗客の方には大変感謝しております。
★私は膠原病で目に見えませんが常に痛み、だるさがあります。脱力やめまいもあるため、杖を持って外出します。
ヘルプマークは常にカバンにつけていますが、知らない人が多いのも事実です。
ある時、電車で杖が見えない状況になりました。杖が見えないと外見ではわからない為、席を代わってもらうことは難しいのですが、その方はカバンについたヘルプマークをみて声をかけてくれたのです。「それ、ヘルプマークですよね。もっと認知されていくといいですね」と一声かけてくれて電車を降りていきました。目に見えないことで交通機関ではとても苦労することが多い為、とても勇気をもらい嬉しかったです。
友達も駅やバスでヘルプマークを見かけると教えてくれます。ヘルプマークがどんどん認知されていけば、沢山の目に見えない不自由さを持った人が外に出ていくことができて、人生が豊かになると思います。沢山の感謝を込めて。
★ 難病を患っているため、ヘルプマークをいつも持ち歩いています。でも、周囲から見えるようにつけるのは気が引けて、いつもバッグの中にしまっていました。理由は、満員電車に乗ることも少ないし、薬さえ服用していれば生活に大きな支障のない私が「難病だから、配慮してください」とヘルプマークを掲げるのは、少しおこがましいように感じてしまったからです。
でもある日、家の近くで、ヘルプマークをつけたお姉さんを見かけて、ヘルプマークのもつ、違う意味に気付かされました。とても元気そうなお姉さんの姿を見て「こんなに身近に、同じように頑張っている人がいるんだ」と勇気づけられたんです。すごく嬉しくて、そして心強く感じました。
今は、私と同じく難病などを抱えた方たちに向けて「ここに仲間がいます。いっしょに頑張りましょう」という思いを込めて、積極的にヘルプマークを掲げるようにしています。
