森林浴は心身を癒す効果があることがわかっています。


それは森林環境が人の「五感」を通して自律神経系に刺激を与え、自律神経機能をよいバランスへと変動させるためです。


森林浴の効果は香りだけではなく、清浄な空気、風の音、鳥の鳴き声、水のせせらぎ、木漏れ日の光、木々の緑色などさまざま森林環境が要因になります。



森林浴で「五感」を刺激するということは、主に以下の通りです。


森林浴の効果は景色を楽しむ「視覚」

草木の香りに触れる「嗅覚」

鳥のさえずりに親しむ「聴覚」

樹木や大地に触れる「触覚」

清涼な水を感じる「味覚」



このようにして「視覚」「聴覚」「触覚」「嗅覚」「味覚」の五感すべてを使って感じる森林の心地よさが、人々に癒しの効果をもたらすのです。



降り積もった落ち葉の上をさくさくと音を立てながら歩いたり、

風に揺れる枝葉をのんびり眺めたり、

葉が擦れる音に耳を傾けたり、

湿気を含んだ幹に触れてみたり

森林を歩く楽しみはそれぞれ個人差があるので、自分にとって心地よいと感じることを見つけて思い思いに時間を過ごしてみましょう。




効果的な森林浴の方法


森林浴とは、森林の中を歩いたりして、心身がリフレッシュすることをいいます。


自然の恵みを体いっぱいに受けるために、森林浴にはどのような効果的な方法があるのでしょうか。



◉散歩をする


森林浴のもっとも効果的な方法は、森林を歩きながら、散歩をすることです。


うっそうとした森林の周りには、清らかな小川、底が見えるほど澄んだ沼、広々とした草原があり、そのような森林のさまざまな表情を存分に楽しみましょう。


森林の中で、座って目を閉じ、森林の香りを思い切り吸い込んでみてください。

森林のエネルギーが心身いっぱいに満ちてくるに違いありません。



◉森に暮らす動植物を観察する


森に暮らす動植物を観察することも、森林浴の効果的な方法です。


森林には木や草、花、それに動物たちが暮らしています。

バードウォッチングや昆虫観察をしてみるのも良いでしょう。

虫眼鏡や双眼鏡、小さな図鑑、カメラなどを持参するとさらに充実したものになりますよ。


味覚狩りや山菜採り、キノコ狩りも楽しいものです。

ただし、毒キノコにはご注意を。



◉スポーツをする


体を動かすことも、森林浴の効果的な方法です。


のんびりと散策をするのもいいですが、ウォーキングやサイクリングなども森林の中で行うとふだんと違う雰囲気が楽しめるでしょう。


森林浴は心身の疲れを癒すのが目的ですから、疲労感が増すようなハードな山登りやスポーツは逆効果になるので気をつけましょう。



◉絵を描く、写真を撮る

絵を描くこと、写真を撮ることも森林浴の効果的な方法です。


時間があれば、美しい木々の中で、心動かされた風景をスケッチしてみましょう。

道具は、鉛筆や色鉛筆、クレヨン、絵の具などなんでもかまいません。

無心で描いていくうちに、いつの間にか森林の静寂につつまれ、心が穏やかになっていく感覚を味わうことができるでしょう。


また、いつも歩いている当たり前の風景も、カメラを向けて見ると意外な発見があるかもしれませんよ。



◉森林を清掃する


森林を清掃することも、森林浴の効果的な方法です。


遊歩道の美化清掃、さらに伐採した木や下草を運んだり落ち葉を片付けたりなど、できることはたくさんあります。

掃除をして森の中がきれいになればなるほど、 自分の心の中もきれいになっていく気がするのではないでしょうか。


森林レクリエーションや森林清掃のボランティア活動に参加するのもひとつの方法でしょう。




このように森林浴の効果的な方法は複数ありますが、最後に服装の注意点を。

森林を歩くときは、けがなどのさまざまな危険から身を守るのに適した服装を心掛ける必要があります。


虫さされやかぶれる植物、日焼け、けがなど森林には危険もはらんでいます。

ですから体をしっかりと守るため、森林浴には長そで、長ズボンが基本です。


さらに、帽子をかぶり、厚めの靴下とスニーカーを履くといいでしょう。

森の中は気温の低く、また天候が変わりやすいため、温度調節ができるようにアウターを用意しておくと安心です。


生活のアクセントに森林浴を取り入れることで、ストレス減少によるメンタルヘルスの改善や免疫機能の向上が期待できます。


慌ただしい現代人の癒しのツールとして、森林浴は今後ますます注目されそうです。




自宅でもできる森林浴のススメ


森林浴には登山やキャンプだけでなく、近くの公園や林を散歩することまで幅広く含まれています。


森林浴するためにわざわざ遠くの森や山まで出かける必要はありません。

住んでいる周辺にも、丘陵地や森林公園、寺社、植物園など森林浴ができる場所が見つかるでしょう。


また、都市部の大きな公園には、周りの喧騒が気にならない静かな場所があることも。

少しでも緑のある身近な自然環境に身を置くことで緊張感や疲労感が緩和されるでしょう。


森林浴で得られる効果があることはわかっていても、森がある場所まで定期的に出かけられるとは限りません。

そのような時には日常の暮らしで森林浴の効果を取り入れる方法があります。



◆観葉植物や切り花を飾る

◆無垢(むく)材など自然素材の家具を置く

◆自然風景の絵や写真を飾る

◆ヒーリング音楽を聴く

◆アロマオイルで芳香浴をする

◆ハーブティを飲む



森林浴で心地よいと感じることを、少しでも日常の暮らしのなかに取り込めると良いですね。


効果や感じ方には個人差があるので、自分のライフスタイルに合わせて心身を活気づけるようにしましょう。