人生には、色々な楽しみや苦しみが起きてきます。

それらの楽しいことや、苦しいことは、どうして起きてきたのでしょうか。



その幸せや不幸を生みだしている法則が、仏教に説かれている「因果応報」です。



一体どんな意味なのでしょうか?




因果応報の恋愛での恐ろしい実話


まず、因果応報の恋愛上の恐ろしい実話があります。



外国にいた日本のある美しい女性が、

夫が重要な用件で日本に帰った留守中、

ある外人と不倫をしたのです。

その直後、彼女は子供を宿しました。


「四方壁で誰も見えない所でした行為が
3ヶ月後には何かの形をとって必ず世の中に知れる」


ということわざもありますので、

彼女は内心ばれやしないかと非常に心配していました。


やがて女の子を産みましたが、

どう見ても日本人の子供だったので、

彼女はやっと安心しました。

後は胸のキズさえ包んで黙っていれば、立派な貞女です。


ところがその娘が19才になって、

ある秀才と結婚しました。

間もなく産まれてきた孫は、

赤い髪に緑色の目、白い肌もどう見ても西洋人でした。

20年間黙り込んでいた悪い行いがあばかれ、貞女の本性が曝露されたのです。



まいたタネは必ず生える、これを「因果応報(いんがおうほう)」といいます。





千年前からある因果応報の詩


「因果応報」は仏教の言葉ですが、 そのよくある具体例を、中国の有名な詩人、白楽天が詩にしています。


白楽天は仏教熱心なことでも有名で、

最初、弥勒菩薩(みろくぼさつ)のもとへ往生しようとしていましたが、

晩年病気になると、極楽浄土を描かせて

すべての人が阿弥陀如来の浄土へ往生できるよう願ったような人です。

その白楽天の残した「燕の詩」は、

このように非常に人の心をゆさぶる詩です。


雄と雌の燕が、軒下に泥で巣を作り、4羽の雛を産みました。

日に日に育っていく雛たちは、

エサを求めてピーチクパーチク鳴いています。


青虫をとってくるのは簡単ではなく、

雛達はどれだけでも食べたがります。

親鳥は、くちばしや爪が折れそうになっても、一心にエサを取ってきます。


子供達がお腹をすかせているので

30日の間に1000回も往来すると、

母親はやせて、子供たちは太っていきます。親は子供に言葉を教えて、毛づくろいをします。


ある日、羽ができたので、庭の枝の上に連れて行くと、子供たちは風に乗って、

振り返ることなく四方へ飛び立っていきました。


驚いた両親は、空に向かって鳴きながら、声をからして呼びますが、子供たちは帰りません。

親鳥は、空の巣に帰り、夜通し嘆き悲しみました。


燕よ燕、悲しむことなかれ、自分自身を思い返してみなさい。

自分が雛だったとき、同じように高く飛び立って、母に背いたのではありませんか。

そのときの父母の思いを今日まさに知るのです。


これが燕の詩ですが、これを日本では五・七・五で

親捨てた 報いで子にも 捨てられる

といいます。


自分が親を捨てた報いで、自分も子供に捨てられるということです。


これは「因果応報」の分かりやすい一例です。