7月26日に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)を世界自然遺産に登録されることが決定しました。
世界的にも希少な亜熱帯の森に、数多くの固有種が生息する生物多様性を評価されたそうです。
国内の世界自然遺産は
白神山地(青森、秋田)、
屋久島(鹿児島)、
知床(北海道)、
小笠原諸島(東京)
に続く5件目です。
日本政府が候補とした全件が登録されることになり、国内最後の自然遺産となる可能性が高い。
登録区域は、沖縄県の本島北部と西表島、鹿児島県の奄美大島と徳之島の4島にまたがる陸域の計約4万3千ヘクタールで、大部分が森林。
かつて大陸とつながっていたこの地域は海面上昇で島となり、動植物はそれぞれの島で独自の進化を遂げてイリオモテヤマネコ、ヤンバルクイナ、アマミノクロウサギなど多くの固有種が生まれている。
西表島〜原始の森が残る大自然の島〜
島のほとんどが亜熱帯のジャングルで、西表石垣国立公園になっている。
東洋のガラパゴスとも呼ばれ、天然記念物の「イリオモテヤマネコ」が生息する島としても知られている。
希少な野生鳥獣の保全を目的として、島の森林地域のうち約3,841ヘクタールが国指定西表鳥獣保護区(獣希少鳥獣生息地)に指定されており、そのうち2,306ヘクタールが特別保護地区である。
東部と西部の2つの地域に大きく分かれ、
東部には仲間川、サキシマスオウノキの群落、水牛車で渡る由布島、
西部には沖縄県最大の落差を誇るピナイサーラの滝、沖縄県最長の浦内川、その上流のマリユドゥ・カンビレーの滝がある。
カヌー・トレッキング・ダイビングなどで山や海を体験すれば、西表ならではの希少な動植物に出会えるかも。
八重山の他の島々にはない壮大なスケール感を持つ島である。
島の面積のうち、90%は亜熱帯の自然林で覆われており、また、約8割は国有林である。
山奥から流れ出す浦内川は、下流の汽水域では広大なマングローブ林を形成する。その他にも海岸線の河口や内湾には多くの場所でマングローブ林が発達する。日本産のマングローブ植物7種がすべて分布するのは西表島だけである。
発達した板根を持つサキシマスオウノキも分布し、前良川河口にある古見のサキシマスオウノキ群落は天然記念物に指定されている。内陸はイタジイやウラジロガシを中心とする森林に覆われている。
熱帯系の生物が多く、熱帯域の植物でミミモチシダ、ニッパヤシなどはこの島が北限になっている。
太古の海進期にも完全に水没することなく、結果として島の生物群は独特の生態系を維持したまま現在に到る。
特別天然記念物のカンムリワシ、イリオモテヤマネコ、
天然記念物のセマルハコガメ、キシノウエトカゲ、サキシマハブなど、
珍しい動植物の宝庫である。
イリオモテヤマネコのように西表島固有のものもあるが、多くは石垣島などにも分布する八重山諸島に固有の動植物である。

