更年期の女性は「更年期障害」というものがある。


イライラ感が強くなったり、うつ状態のようになったりして感情のコントロールがききにくくなる。

最近では、男性でも更年期障害のようなものがあると言われている。



更年期障害の原因とされるのがホルモンの欠乏だ。


女性の場合は、一定の年齢になると月経が来なくなる。加齢によって性ホルモンが足りなくなることが更年期のさまざまな症状を引き起こすとされている。


そのため、女性ホルモン補充療法などが行われる。女性ホルモンを補充することによって、ある程度、更年期を遅らせることができ、多少の若返りを図ることもできる。


ただ、以前は乳がんのリスクを増やすことが指摘されていたために、ホルモン補充療法は慎重に行われていた。


最近では、この治療を受けている人のほうが乳がんの検診を定期的に受けるため、むしろ死亡率が低いというデータもある。


ホルモンの種類をきちんと選べば、リスクをさほど高めずにすむこともわかってきた。


ホルモン補充療法は、実は感情のコントロールにも影響を及ぼす。



更年期障害の症状であるイライラ感や焦燥感が減り、感情面にとってもプラス効果がある。また、身体が若返れば気持ちも若返るから、意欲の面でもメリットがあるのではないかと思われる。


男性の場合も、男性ホルモンの補充療法が注目されはじめた。


男性の更年期障害の場合は、一気に症状が現れるのではなく、ゆっくりと長い期間をかけてジワジワと更年期障害が進行しているのではないかという説が出ていている。


男性の更年期障害についても、男性ホルモンが減ってホルモンのバランスが崩れていくのが原因ではないか、と考えられている。


女性の月経がなくなるのと同じように、男性も加齢とともに性機能が低下するが、男性の場合は女性と違って、その症状に気がつきにくい。


というのは、欧米では四十代、五十代でも奥さんとセックスをするのが普通だから、男性が自分の性的なエネルギーの衰えにも気がつきやすい。


しかし日本では、四十代になる前からセックスレスになる夫婦も多いので、衰えに気づきにくいとされる。


近年は、男性に対してもホルモン補充療法が有効ではないかと注目されてはじめた。

男性ホルモンを補充すると、ある程度、若返り、精神的にも明るくなるようだ。

感情のコントロールも良くなり、心血管障害のリスクも低下させるのではないかと言われている。


性ホルモンについて簡単に説明すると、男性も女性も、ともに両方の性ホルモンを持っている。


一般的に若いうちは、男性は、男性ホルモン2に対して女性ホルモン1を持っており、女性は、女性ホルモン2に対して男性ホルモン1を持っている。


しかし加齢にしたがって、男性は男性ホルモンが減っていき、男性ホルモンと女性ホルモンの割合が1対1に近づく。


女性の場合も女性ホルモンが減っていき、女性ホルモンと男性ホルモンの割合が1対1に近づいていく。


歳をとればとるほど、男女ともホルモンのバランスが1対1に近づいていき、男性と女性が同化してくる。実際、歳をとればとるほど男性と女性の区別がつきにくくなる。


つまり、いつまでも若々しくいるためには、男性は「男らしくいたい」思い、女性は「女らしくいたい」と思うことが一つのコツなのだ。


若いときはもちろんのこと、いくつになってもギラギラしていることが若さを保つ秘訣だ。


それが身体の健康だけではなく、心の若返りにも繋がり、感情のコントロール能力を高めることにも繋がっていく。


いくつになっても、男性なら女性を求め、女性なら男性を求めることは、悪いことではない。


異性に対していつまでも関心を持ち続けることが、性ホルモンの働きを刺激し、それが感情コントロールを良くすることにも繋がってくる。