自然の天気・天候は、どれほどがんばっても、自分の力でどうにかなるものではありません。


もちろん、対策は必要です。

でも、「台風あっち行け!」と命令ができるものではありません。


「必要以上に不安になる」



どれほど心配をしても、自然災害の予測はできません。

地震や天災はいつ発生するのか、わからないのです。

対策・準備をしたのならば、それ以上は考えないことです。



中国の故事に「杞憂」という物語があります。



【杞憂(きゆう)についての話】


昔々中国にあった杞(き)という国がありました。


紀元前の周の時代、今の河南省杞県にあった国です。この国にある男がいて、天地が崩れ落ちてきて住む場所もなくなったらどうしようとひどく心配していました。

この男、心配のあまり食欲を失い不眠症になってしまいました。


この男を心配する人がいて、こう言ってきかせました。


「天とは空気が集まっているところだ。空気のない場所などない。われらの動作や呼吸はまさに天において行っているものだ。天の崩壊など心配する必要はまったくない」


すると心配性の男が「天が空気でできているとしても太陽や月や星は落ちてこないだろうか?」


「太陽や月や星はその空気の積もった中で光っているだけだ。落ちてきてもそれにぶつかってケガをすることはないさ」


「では地が崩れたらどうなるんだ?」


「地は土が積み重なっているだけだ。それが四方を埋めつくし、土のないところなどない。われらは歩き回り、終日この地の上で動いている。地が崩れる心配をするなんて必要ないさ」


この話を聞いて心配性の男は心配が消え大いに喜びました。さとした男もまた心配が消え大喜びしました。


おしまい。