白汀~シロキミギワ~



同じ「自然」のおん母の
御手にそだちし姉と妹(いも)、
み空の花を星といひ
わが世の星を花といふ。


かれとこれとに隔たれど
にほひは同じ星と花、
笑みと光を宵々に
かはすもやさし星と花。


されば曙雲白く
御空の花のしぼむとき、
見よ白露のひとしづく
わが世の星に涙あり。

 

               「星と花」 土井晩翠 『天地有情』



快い声調、自然、思いやり、悲しさ、言葉のわかりやすさ。

僕の思う「詩の完成形の一つ」です。