.


前回サバの化石を紹介しましたが、今度は同じ地層から産出する種類の異なる魚類化石を紹介いたします。
1.

スズキ目タウエカジ科タウエカジ属(Stichaeus matsubarai)
ギンポの仲間、通称マツバラギンポです。※以下ギンポ。
この魚はこの場所で初めて採取した記念の化石になります。地層に亀裂がありそこにタガネを当てて斜めに割ったらこの見事な魚類化石が出てきました!思わず同行者に叫んでしまいました(笑)もう15年前になりますね…時が過ぎるのはあっという間です。
2.

カサゴ目カサゴ科メバル属(Sebastodes
kanezawai)
kanezawai)
メバルの仲間、通称カネザワメバルです。※以下メバル。
先程のギンポとは違い、頭と胴体の一部がない化石です。
この魚はとある研究者の方が昭和の始め頃に採取され、新種として発表されたメバルの化石です。
自分が採取したのは断片ですが背びれ、腹びれ、尻びれ、尾びれがしっかりと確認できます。
3.

これもメバルの化石です。
クリーニングが上手く行ったのでかなり綺麗で見えやすくなっています(^^)
ですがこれも残念ながら完全体ではなく頭が欠損しています(^_^;)
因みに2と3の魚類は同じ日に採取したものです。魚やエビ等は今までに1日に2個体発見したのが最多で、この産地から1日に3体以上発見した事はありません…自分が素人すぎるのか、それとも絶産間近だからなのかは分かりません。
4.

これはギンポの化石です。
1で紹介したギンポとは大きさも形も異なるので別の種類に感じますがどうなんでしょう?
この化石、見つけた時は喜んだんですが尾びれが露出しただけでその後丁寧に割ったんですが結果このようになりました。全体像が想像できるのはいいんですがくっつかず、完全体にはならないんですよね…勿体ない!
5.

石にイタチウオと書いてありますが、あくまで尾びれが他のギンポ属とは違うものと推測したから書いただけでこの魚が果たして本当にイタチウオなのかは不明です。
このイタチウオ?は層理面に他の1体の魚の近くに露出していました。やけに小さかったのを覚えています。また一緒に露出していた魚も剥がして持って帰ろうと思ったんですが母岩が大きくなりすぎて小さくする過程で真っ二つに割れ、持ち帰らなかったんです…今思えば完全体だったし、種類も良く分からない貴重な魚だったので後悔しています。
次行った時にはなかったので他の採集者の方が持って行ったのだと思います。大切に保管してくれてるのを願っています。
6.





カレイ目カレイ科ソウハチ属(Protopsetta kubotai)
カレイの仲間、通称クボタアカガレイです。※以下カレイ。
右側は胴体真ん中が大きく欠損していますが左側のカレイはほぼ完全体でとても保存状態が良いです。
ギンポやメバルは2個体以上産出していますが、カレイ属はこの1個体しか見つけることが出来ませんでした。
1930年代の記述には、ヒラメらしいもの(おそらくカレイ)が多く、3寸くらいのものが出ると書かれていましたが流石に情報が古すぎますね(^_^;)でも当時は本当にそうだったんだと思います。やはり多くの人が発掘に来て、絶産状態になり、地形も変わったのだと思います。
特徴的な尾びれがないのでハッキリはしませんがギンポかイタチウオの化石です。
約1年前に採取したもので、頭と胴体がズレて化石化しています。これを最後に魚の化石は採取できていません(;_;)この場所はここら辺に魚の化石が出るとくらいしか記述がなく、どこの部分から産出するといった記述や写真もないので見つけるのはやっぱり難しいんでしょうね。
それでも8体、計4種?の魚類化石を見つける事が出来ました。結果的に産出がとても少ないと言われたエビ化石のほうが多く採れましたね(13体)詳しい人ならまだ見つけられるのでしょうけど素人の自分には無理でしょうね。でも何とか工夫を凝らして1体でもいいので見つけられると良いですね(^^)
また、上記の魚以外にもキンメダイ目イットウダイ属の化石も見つかっていますのでそういった貴重な魚類化石が出るととても嬉しいですね。と、まぁ妄想は膨らむ一方ですが果たして…
今回はこの辺で、
ではまた!
産地.群馬県中之条町折田
時代.新生代 新第三紀 中新世
地層.折田層
※採集期間は2010年〜2025年にかけて、採集していない期間も多く含みます。




