平日と休日で歩く人、風景が違ってくる。

じいさん、ばあさんは、平日休日関係なく、常に同じように歩いている。

違ってくるのは親子連れ。

 

平日は、母親と子ども。

母は日々の濃いコミュニケーションを通じて子の理解が深く、

必要最小限の、どちらかというとそっけない会話になる。

休日は、父親と子ども。

父は慣れていない分、子の要求に応えようとする。

子との会話を絶やさないようにする。

「子供とはよく話しましょう」の教えに沿った、

マニュアル的な対応といってもいい。

 

なので、子供は、

母親とのコミュニケーションはクールに、

父親へは要求と甘えが目立ってくる。

子どもも、親をよくみている。

 

いっぽうで、「放置」もときどきみられる。

子どもの社会的にみてよろしくない勝手気ままな行動、

たとえば、飲食店や公共施設で嬌声をあげ走り回ったりしていても、

黙っている親たちもいる。

 

わたしは自営での仕事を優先していたので、

とても子育てについてどうのこうのいう資格はないのだが、

ただ、いまの子育ては、かかわり過ぎか、放置か、のどちらかになっていて、

自主性を大事にしながらも、言うべきときはきちんという、

そんなバランスのとれた姿はすくないように思う。

 

わたしは小学生までは一人っ子で鍵っ子という、

親子コミュニケーションが比較的希薄な環境だったが、

よき友達に恵まれ、そこで自然に学んできたように思う。

「親と子」以上に「子と子」の関係をもっと目を向けるべきとも思う。

住む地域・学校の選択、教養・文化・スポーツ活動とのかかわらせ方、の話になる。