始まりは幼少 あまり覚えていない
二十歳位から悪夢が続き眠れなくなる
うつ病と診断される
眠れたとしても夢を生きているのだ
僕の夢は いつもモノクロで
強い渇いた風と 埃臭さ 口の中はいつも砂利
武装した何かから逃げ回っている
どうせ夢なら 思い通りにしたい
僕は寒さの中 恋人と離れて 亡くなる
いや ビルの非常階段で 背中を刺されて
どっちだっていい
人は誰もが死ぬのだ
僕は他人より記憶力が良いだけだ
今日もまた 似たようで違う世界を生きる
この世界より 夢なら 僕は強い
力も金も
夢なのだから違いは多いが
変わらないこともある
だから わかる
意識は夢となり夢はより現実と乱雑化される
夢のエントロピーは増大し
いずれは 現実にも流れ込む
現実に流れ込んだそれは姿となり
僕を殺そうとする
だが 現実に覚醒すれば彼らは追ってはこれない
寝ぼけているのか
現実が秩序の世界なら
夢もまた秩序だっている
それらが同居した寝ぼけた状況は
いちばん混沌とし不確定で意外性に満ち
それこそ 夢の中の様
