これまでも何度か書いたことですが。
デイサービスの利用者さんは、私を始め職員を、名前で呼ぶことが多いです。
記憶とか、関係性の認識がしっかりされてらっしゃるからですな。
その辺があやふやになってくると……。
「お兄さん」とか、
「センセイ」とか。
そんな感じで呼ばれることになります。
センセイ、は本来よろしくないのかもしれません。
しかし、それが利用者さんに安心感を与える呼び方ならと、私はグループホームに在籍していた頃、その呼び方を容認していました。
私はセンセイではありませんよ、と訂正することが、利用者さんを不安にさせてしまってはいけないと思って。
さらに、私をご家族(息子さん)の名で呼ぶ方もいらっしゃいます。
その場合も訂正はしません。
何が正しくて何が間違っているのかは、私が決めることではないですからね。
もう、好きに呼んで、と。
で、先日なんですが。
小規模多機能のある利用者さん(90代・男性)が、私をこう呼びました。
「相棒」。
うん、これは新しい!
信頼されてるなー、と思うと嬉しいです。
もっとも、そう呼ばれたの一回こっきりだけど。
たいした意味はなかったのかもね。
でも、嬉しいや。
ではまた。
小規模多機能施設のお仕事には、訪問介護も含まれます。
というワケで、とある利用者さんのお宅を訪ねたんですが。
「窓を開けて下さい」
という利用者さんの要望に応え、窓を開けました。
ついでに「いい空気が入ってきますねー」なんて一言を添えたところ。
その利用者さんが一言。
「私、空気大好きなのよ」
……ははは。その言い方、初めて聞いた。
空気って、好きだから吸うとか、キライだから吐くとかいうモンではないのでは。
と、思いました。
しかし、新しい。
新しい視点、そして表現の発見。
これがあるからこの仕事、楽しいんですな。
ではまた。
忙しい、というほどではないにせよ、めまぐるしい日々が続いています。
我が小規模多機能施設は現在、登録者数が上限いっぱいのフルハウス状態。
ま、めでたいことではあります。
そんなある日。
ショートステイご利用のXさん(90代・男性)は、少々お疲れ気味。
午後、ソファでうたた寝して過ごしていました。
おやつの時間になったので、「Xさん」と、お声を掛けました。
するとXさん、ハタと目を開いて一言。
「死んじゃったかと思った……」
思わずその場に崩れ落ちました。
こういう方が居ると、毎日退屈することがありませんな。
今回は手短に。
ではまた。