私は友達のミナちゃんがうちに遊びに来てくれた時に、





犯人が逮捕された後、裁判が始まったくらいの時に"刑務所"について話したことがあった。








私「今裁判中で、犯人の余罪をどんどん検察庁に送って、アイツの罪を少しでも重くしてやろうと、刑事さんたちが頑張ってくれてるんだよね。」






ミナちゃん「それでも犯人は絶対に死刑にならないんだよね。








私「そうなんだよね…………。



何かさ、どんなに頑張っても働けなくて、お金が無くなって、一家心中する人たちだって世の中にはいっぱいいるわけじゃん?




でもアイツら犯罪者は、建物の中で暑さ寒さをしのげて、飯を食べられて、風呂に入れて、病気になったら医者に診てもらえてさ……………。



お金がなくて病院に行けない人だっているのに、アイツら犯罪者は、就職するための資格だって取れるんだよ?




人の人生狂わせといて、めっちゃいい生活してない!?




だから、刑務所に行くことは…………」








私が最後まで話し終える前にミナちゃんが、







「罰を受けてない。」






と、先に私の気持ちを代弁してくれた。






私は"刑務所"の存在を非難している訳ではない。






例えば、交通事故で





「あ…………これは轢いたほうも可哀想だな」





という場合や、






普段から親に暴力や、性的虐待などを受けていて、自分の身を守るために相手を殺してしまった。






など、加害者でも"同情の余地がある"場合は、







刑務所に入って、人生をやり直すチャンスを与えるべきだと思うが、







なぜ、見知らぬ女の家に押し入り、





パンツ1枚の姿の写真を撮り、





下着を盗んで行くようなクズに、人生をやり直すチャンスを与えなければいけないのか。







私が親のすねをかじりつつ、示談金で必死になって、





「また自宅に変質者が入ってくるのではないか……」






と、怯えながら生活している中、







うちに来た犯人を含め、





強姦魔などの性犯罪者や殺人犯たちは、







反省もせず、国民の税金を使って、衣食住揃ったいい生活をしている。







私は運良く示談金を受け取れたが(それでも罪には値しない、かなり低い金額)、






加害者に資力が全く無く、家族や親戚などもいない場合、示談金や慰謝料を1円も受け取れず、






被害にあったせいで仕事にも行けず、






生活するお金がなくなり、






病院に通うことすら出来なくなり、







誰に頼っていいか分からず、自殺する人もいるはずだ。








加害者が国民の税金で、飯食って風呂入ったりしてるんだったら、





被害者には尚更、国のお金でもっと助けてあげるべきだと思う。






加害者が刑務所でノウノウと生きているなかで、







自殺や、自殺未遂を繰り返している被害者は沢山いる。









*被害にあった場合、病院の通院費などを支援センターが限度額まで出してくれることはありますし、私も支援センターにはお世話になりました。



ただ、加害者と比べると、何故か被害者の方が国からの恩恵を受けていません。




「生活保護を受ければいいんじゃない?」と思うかもしれませんし、実際に、性被害者で、生活保護を受けて必死に生きている人も沢山いると思います。




私自身も生活保護を受けることを、カウンセラーさんから勧められたこともあります。




国の恩恵を受けることには代わり無いのですが、『生活保護を受ける』ことにハードルや、躊躇いを感じる人もいると思うので、




生活保護とは違う形で、被害者はもっと国から援助してもらえるようになればいいなと思います。







※ 実際に精神疾患を持っている方が生活保護を受けて、


「自分は友達が払った税金で生活してるなんて、最低だ…………。」


と、自分を追い詰めてしまい、より病気が酷くなったり、自殺を考えてしまう人も多いようです。






犯罪の被害にあった人が、もっと生きやすい国になって欲しいと思っています。






やはり、日本は加害者には甘く、被害者には厳しい国なんだと思います。