この日が来るまで、私はどうやって死のうかずっと考えてきた。







ただ、中途半端には死にたくない。







思いきって包丁で頸動脈を切ろうとも思った。








ただ、中途半端に死のうとして生きていたら、また父に怒鳴られるだろうと思い、検事の取り調べ(拷問)より辛いと思ったので、結局私は死ぬことができなかった。








死にたい気持ちで母と一緒に、吉本さんが迎えに来る車に乗り、検察庁へ向かった。









最後の取り調べは、1回目、2回目よりもスムーズに終わり、また最後に犯人に対する思いや、今現在の生活の辛さなどを話し、タイピングしてもらった。










私はこの検察庁での取り調べでは、より慎重に言葉を選んで話した。








犯人に対し「殺したい」や「死んでほしい」という言葉をクソみたいに使いたかったが、








私の印象が悪くなるのが嫌だったのと、終始会話を録音されているので、意識がもうろうとしている中でも、冷静に言葉を選んだ。








検事の木村さんは、私に書類を郵送し、また連絡する事を約束した。









吉本さんの運転する車の中で、母と私と3人で少し会話をした。









吉本さん「本当に頑張ったね。お疲れ様。木村さんから法テラスの資料もらってたけど、私も後で国選弁護人の件調べて連絡するね。」







私「ありがとうございます。」







法テラスの資料は検事から頂いたが、





私は生まれて初めて弁護士を雇うのにどうしていいか分からなかったので、刑事さんが連絡をくれるのは非常にありがたかった。









そのうち、吉本さんの実家の話や、うちの家族の話にもなったが、







父のことに関して聞かれた時、私は一切答えず、母は「優しい人ですよ。」と、父のサンドバッグになった私の前で嘘をついた。








その後、吉本さんは示談について思わぬ発言をする。