私は1回目の検察庁での取り調べで、
何回も同じ質問に応答し、
パニック発作を起こしそうになり、
検察庁へ行きたくない気持ちでいっぱいだったが、
数日後、刑事の吉本さんが迎えにきてくれて、母と一緒に2度目の取り調べを受けた。
被害者はどんなに辛くても、
めまいを起こそうが、
吐き気を起こそうが、
過呼吸を起こそうが、取り調べを拒否することは出来ない。
最初に母と吉本さんと一緒に取調室に入り、
私が110番通報した時のテープを聞かされた。
私は声を震わせながら刑事さんからの受け答えし、次第に涙声になってきたところでテープを止められた。
検事「110番する前に、お母様のほうに電話があったようですが、七菜子さんはこのくらい動揺してましたか?」
母「私に電話してきた時には、もっと動揺していました。」
検事「分かりました。次に犯人についてなんですが、まだ詳細を話していません。なので、犯行の動機や七菜子さんの画像をどうしたかなど、分かっていない状態です。」
私「私は全て正直に話した上で、刑務所に入ってほしいです。」
母「向こうの弁護士がおそらく黙秘しろと言っているんだと思うのですが………………、
弁護士だからこそ、正直に話すように犯人に説得してほしいです。
この子(私)は家族に気を遣って、毎晩お風呂から泣き腫らした目で出てくるんです………………、
お風呂でこの子は毎晩一人で泣いてるんです…………すべて白状して早く決着を着けたいです。」
と、母は泣きながら話した。
検事「また、逮捕の時、住居侵入、強盗、強制性交罪で逮捕されているんですが、上と相談した結果、強制性交罪を強制わいせつ罪で起訴した方が勝てるという結果になったので、強制わいせつ罪で起訴します。
七菜子さんに陰茎を咥えるように言った時に、七菜子さんの頭を掴んだり、モノを出したりしていないので、これだと少し証拠は弱いのでは………という上の判断になりました。
ですので、裁判員裁判の行っていない裁判所で行いたいと思います。」
この説明を受けた後も母は大分悔しがって泣いていた。
母が取調室から出ていき、今度は私と刑事の吉本さんが取調室に残った。
私はこれから死ぬのがマシだと思うほど、キツイ拷問を受けることになる。