運良く就職出来た私は、入社してすぐに配属先の先輩からいじめを受け、あっという間にうつ病になってしまった。






「あたし、やっぱり変だな。」と自覚症状を持ち始めたのは、






眠れなかったこと、




勝手に涙が出てくること、




好きなことが出来なくなったことだった。








それでも、「ちょっと疲れてるだけだな……」と思っていたが、








仕事の閉め作業のとき、





「また✕✕さんに怒鳴られたくない………」
(この先輩は、怒鳴るのが好きで、わざと仕事を間違えて教えたり、書類を捨てたりして、常に怒鳴るチャンスを作っていた。)




という気持ちから、







パソコンを閉じる→別館の更衣室で着替える→職場に戻りパソコンを開いて確認する→職場を出る→もう一度職場に戻りパソコンを開いて確認する→職場を出て最寄り駅に着く→もう一度職場に戻りパソコンを開いて確認する→やっと電車に乗る








というルーティーンが続いていた。


(今思うと、若干の強迫性障害みたいだったのかな……と思う。)








さすがにおかしいなと思い、自分で病院を探し、母にも事情を伝えたが、







「悪いね。七菜子一人で病院行ってきて。」






という返事だった。







ちなみに母は、姉の病院には最初からずっと付き添っていた。








病院で私は「うつ病」と診断され、帰宅した。








その時父は私にいろんなことを話していたが、





「医者は病人を作れば金儲けになるんだ!!」





と、言っていたのは覚えている。








せっかく正社員で入れた会社で私は精神疾患になり、親は相当落ち込んでいただろう。








うつ病になってしまったことによって、私は親からの評価をさらに下げてしまった。








親に対しては、




「せっかく就職できて喜んでもらえたのに……病気になっちゃった…………」




という気持ちが大きかった。