事件の翌日、朝から父に隙があると説教され、






相当追い詰められていた私を、さらに近所のおばさんが追い詰めた。









いつもは私が干しているはずの洗濯物を、庭先に出ることさえ怖くて出来なくなった私の代わりに、母が干してくれていた。









そこに、普段全く仲良くしない近所のおばさんがやってきて、






「昨日は大変でしたね~」






と興味深々な顔で、母から事件の内容を聞き出そうとしていた。





何ならこのおばさんは、いち早く母から事件の詳細を聞き出し、近所に広めるつもりなんだろう。








母は、強盗には入られたが、何もされなかった。と言ってその場をしのいでくれたらしい。






あれだけ大声を出したのに、強盗に入られた時は誰も助けに来てくれなかった。








でも、事件の翌日になると、こうしてろくに心配もしてない野次馬根性だけは強い輩が来るのが本当に腹立たしかった。









犯人は何故コイツの家に入らず、うちに入ったんだろう。







と、ただただ犯人と、




助けに来なかった近所の住人と、




詮索しに来るババアと、




私を追い詰める父と、自分の運の悪さに怒りが治まらなかった。