私はこの日、生まれて初めて110番通報した。
110番「もしもし、事件ですか?事故ですか?」
私「事件です…………泥棒に入られました…………」
110番「怪我はないですか?乱暴はされませんでしたか?」
私「怪我はありません………。
乱暴はされませんでしたが、パンツ1枚の状態で写真を撮られました……………。」
こんなやり取りをし、犯人の特徴や、人種などの受け答えをしている時に、今まで泣いてるつもりだったのに、出てこなかった涙が大量に出始めた。
大きいサイレンが自宅の前で止まり、窓越しから警察官だと分かり、すぐにドアを開けた。
玄関先で男性警察官が、警察手帳を私に見せながら
「◯◯警察の者です。女の刑事さんのがいいかな?」
と、泣きながら震える私に気を遣ってくれた。
まもなくして女性の刑事さんが来て、
女性警察官「仕事は何してるの?」
私「私、うつ病で無職なんです。」
男性警察官「どこの病院通われてますか?」
私「□□病院です。」
男性警察官「犯人知っている人ですか?」
私「全く知りません………殺されるかと思いました………うああああああああ!!!!」
と、刑事さんにやっと会えて少し安心したのか、
私はその時、膝から崩れ落ちるように大声で泣きわめいた。