コロナ騒動から4年?5年?
先日ようやくコロナ患者の治療に携わりました。
30代女性。
3日ほど前から咽の痛み、発熱。
内科を受診し、コロナの陽性。
薬を飲んでいるが熱が下がらない。
受診時は上記の症状に追加して、節々の痛み、悪寒、鼻水、倦怠感。
さて、脈を診て舌を診て。
うん?
ただの風邪やん?
通常通りの施術をしましたら、治りました。
一応詳細を述べます。
寒さに当てられて体表のバリア機能(衛気)が破られ、寒邪が入る。
それにより悪寒や節々の痛み、鼻水が出る。
陽気が閉じ込められ、外に出れないので発熱する。
では陽気を強化して内から寒邪を追い出すようにする。
治る。
以上のプロセスです。
治る前に、一時的に発熱が強くなります。
陽気が増えるからです。
ですので患者には前もって、「一時的に熱がガンと上がります。それで汗が出るようになったら、治ります。布団かぶって、汗をかくようにして寝てください」と言っておきます。
その通りになり、翌日の朝はスッキリ。
ちなみにこういった場合では、陽気を増やして寒邪を追い出すのとは別に、鼻水や咽の痛みを取る施術も行います。
そうすることで楽に寝れるようになります。
さて、考えてみたいことが何点か。
まず、今回の例は本当にコロナだったのか。
偽陽性だったのではないか。
これは最低限、疑っておかなくてはならない。
以前、コロナは東洋医学的には「湿・熱・毒」であると書きました。
今回の例は、そうではありませんでした。
おそらく、初期の武漢株やアルファ株あたりはそうだったのでしょうが、今回のが本当にコロナだったなら、昨今のコロナはただの風邪です。
次に、コロナ騒動から数年たち、初めてコロナの治療に携わりましたが、なぜ、これまでその機会がなかったのか。
当院の患者さんでもコロナ陽性者はいました。
しかしその方々は、予約キャンセルでお休みしました。
当然です。
家でじっと寝ていればよろしい。
しかしね。
皆さん病院には行くんですよね。
・・・何しに行くの?
薬もらいに?
診断を受けに?
まあ両方でしょうが、診断はどれだけ正確であろうと、診断でしかなく、治療ではない。
薬よりは、鍼灸の方が即効性があり、何より対処療法の薬とは違い、実際に、治る。
そもそも。
風邪っぽい体調不良なら、鍼灸院に行くのも辛いんだから、家で寝ていればいいんです。
なぜ辛い身体にムチを打ってまで、ウイルスまみれの病院になど行くのか。
社会の圧力ですね。
体調不良で仕事を休む場合、会社から言われます。
「病院行ったのか?」
「診断書もらってこい」
辛いですね。
あるいは子どもがいる家庭でも、子どもに感染させると色々とあるので、とりあえず診断を受けておくと。
コロナだろうがインフルだろうがアデノウイルスだろうが、コクッサッキーだろうが、家で寝てればいいんです。
余程辛くなって、「アレ?これ死ぬやつ?」って思ったら、救急車を呼べばいいんです。
これまでの人生で、風邪っぽい体調不良に罹患して、一般的な薬を飲んで対処してきた皆さんは、全て自分の免疫力で治してきたんです。
薬など飲まなくても、家で寝ていれば治っているんです。
注意しなくてはならないのは、41℃以上の発熱と、下痢などによる脱水症状。
食べず飲まずが何日も続き、下痢で水分を奪われると脱水になり、この場合は早急に点滴などを受ける必要があります。
そうでもない風邪症状で、病院など行く必要がない。
病人に厳しい世の中です。
一番良いのは、日々の養生。
次に、風邪の引き始めに何かしらの処置。
この時点では、わたしは鍼灸院に行くことをお勧めします。
咽の痛みの方や、寒気がして鼻水が出る方、「いつもこの後風邪ひくのや」と言って来院されましたが、その後プッツリと症状が治まり、本格的な症状が出ることなく治っております。
風邪を引いて本格的につらくなったら、もう家で寝てましょう。
もちろんこの時でも鍼灸は有効で、症状を抑えながら早く治りますが、行くのも辛いでしょう。
遠慮なく、予約キャンセルしてください。
動けるようになってから、受診してください。
2日後に休めない用事があって早く治したい場合は、這ってでも来てください。
往診してくれたらいいですね。
大事なことなのでもう一度。
生物には自然治癒力があるのです。
免疫力があるのです。
風邪なんぞ、寝てれば勝手に治るのです。
自らの治癒力で治るのですが、その自然治癒力を高めるのが東洋医学の基本的な考え方です。
素敵やん?