健康療法について
健康療法。
いろいろあります。
ヨガ、アロマテラピー、太極拳、気功などなど。
寒風摩擦やお灸なども入れましょう。
飲尿健康法も入れます。
「健康のためにする特別なこと」全て健康療法とします。
一番多く行われているのは、食事療法やラジオ体操などでしょうか。
園芸療法なんてのもあるんですね。
植物を育てることで心身に良い影響を与えるようです。
これら健康療法は、とても良いと思います。
妄信的に、体調が悪化しているにもかかわらずやり続けたら問題はありますが、本人が良いのなら良いでしょう。
(怪しいツボを買って家族を不幸にするのは除く)
ヨガや太極拳などは呼吸を重視するようですが、よく言われます、丹田(たんでん)。
丹田に気を集めると言いますが、下腹部に力を入れるのではなく、気を集める。
人によっては、「丹田に心を静める」とも言います。
昔、100歳過ぎた盗人がいた。
あまりに元気で、元気の秘訣を聞くと、「へその下にお灸をしている」と。
死んだ後に下腹部を調べてみると、炭のような状態になっていて、熱かったそうです。
丹田が炭になるほどずっとお灸をやり続けたことで、健康だったと言われています。
たしかに疲れやすい人は、下腹部がヘコヘコなので、その場合はお灸をします。
腹式呼吸も、自律神経がどうのと言われますが、腹に気を集めるのは、良い。
上にあがりがちな気を下に降ろすのですね。
アロマテラピーも、良いですね。
「自分が良い香りだと思うものが、良いものだ」
というのはわかりやすい。
言わば、リラックスできるものは、良い。
しかしそうなると・・・タバコは?
過去に医療系学校の教師と討論したことがあります。
その人いわく、タバコは百害あって一利なしだと。
それに対しわたしは、百害あって、一利ありだと主張しました。
その一利は、リラックス効果であると。
すると科学者は一言。
「タバコに、リラックス効果がある成分など一つも入っていない」
・・・。
実際にリラックスできているという事実を無視し、リラックス成分が入っていないから無効であるというのはいかにも科学的です。
その人に言わせれば、風鈴の音も意味がないものになってしまう。
「笑うことが健康に良い」という話も、科学者はその根拠を自律神経やホルモンに帰属させました。
科学者は自律神経を整えるために笑うのでしょうか。それ面白い。わはははは。
医療が身近で遠いものになってしまいました。
現代人、何かあったらすぐに病院へ行きます。
しかし、飲んでいる薬、打たれた注射、何一つわかりません。
風邪を引かないように、寒風摩擦や早寝早起きなど身近なことをするのではなく、最新科学を応用したワクチンを打ちます。
病院は身近になりましたが、そこで行われることは、理解できる範囲からかけはなれてしまいました。
人体は不思議。
最先端の科学でも理解できない複雑なもの。
しかし、そうは言っても自分の身体です。
まずは、身体の声を聞いて、養生するのが第一の医療です。
養生で非常に重要なのが、リラックスです。
心身に多大なる影響を与えます。
逆に言うと、まったくリラックスできない状態が長く続けば、心身を病みます。
癒しが必要です。
高齢者施設で、猫型ロボットをみたことがあります。
徘徊しておりました。
話しかけると表情が変わるそうです。
癒しになっているのならば結構なことです。
独居高齢者は猫を飼ったらよいのですけども、後の世話を誰がするんだというね。問題がね。
ロボットに期待しましょう。
健康療法は、多すぎて何とも言えませんが、これだけは言える。
危なくなくて、リラックスできれば、それだけでも充分価値がある。
例えば温泉。
効能がズラ~ッと書いてあります。
筋肉痛、あせも、しもやけ、しっしん、冷え性、リウマチ、腰痛、神経痛、疲労回復、などなど。
あれは、温泉の質による効能というより、入浴の効能ですね。
血行が良くなることで期待できる疾患です。
同じように、リラックスの効能を書こうと思えば、不眠、頭痛、肩こり、躁鬱、肌荒れ、慢性疲労などなど。
自律神経が整い、気血の循環が良くなると考えれば、ものすごい数の疾患を効能として挙げられます。
あらゆる健康療法に対して、所詮リラックスによる効果だけだと言っているのではありません。
リラックスできるという一点だけで、おおいに価値がある。
どんな健康法が自分に合っているかとあれこれ調べている人も多いことでしょう。
そんなときは、一番リラックスできる方法を試してみると良いかもしれません。
というより、リラックスできていれば、それが充分健康療法になっています。
まず、身近な医療を取り入れましょう。
リクライニングチェアで読書。
風鈴とうたた寝。
猫ちゃんなでなで。
素晴らしい健康療法です。
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