認知症予防 | たちばな鍼灸院の立ち話

たちばな鍼灸院の立ち話

東洋医学でどうやって病を治すのか。
ざっくりとご説明します。

認知症予防

 

認知症で脳の萎縮がある場合、鍼灸など役に立つはずがない。

と思われている節がありますが、そんなことはない。

 

これまで何度も言っております。

器質的な疾患であっても、変形があっても、形はそのままに、機能、症状は改善する。

 

狭心症で血管がほぼふさがっていて胸痛があっても、鍼灸治療により血管はふさがったまま、症状が消失する。

脊柱管狭窄症で骨に変形がありしびれがある状態でも、骨の変形はそのままに、しかししびれは無くなる。

 

認知症で脳の萎縮があると言われても、脳の萎縮はそのままに、認知症が改善することは、あります。

 

それだけははっきり言っておきます。

 

さて、今回は予防のお話です。

認知症になってからあれこれ骨を折るよりも、認知症にならなければ話は早い。

 

これまで各疾患について書いてきましたが、その症状のメカニズムさえわかれば、対応できます。

逆に言うと、その疾患のメカニズムさえわかっていれば、予防が出来るということです。

 

認知症は、そのメカニズムがわかっています。

大きく分けて三パターンの原因があります。

 

心と脾が弱っている場合。

腎の精力不足。

全身的に血行が悪く、血が滞りやすい場合。

 

この三パターンです。

何か元気が出ない。下腹部に力が入らず、下半身が冷える。などがあれば、腎の精力が不足しているので、認知症になりやすい素因があるといえます。

では腎を補っておけばよい。

 

鍼灸院を受診する方のほとんどは、すでに症状があり、病院や整形外科など渡り歩いて、手術も経験し、薬をたんまりと飲んでいる人が、最後の手段として来院されます。

 

予防として鍼灸を受ける人はほとんどいませんが、認知症予防、いかがでしょうか。

60過ぎたら鍼灸で認知症予防!

こんなキャッチフレーズをテレビでやってくれたら、認知症は激減します。

 

ちなみに今回は認知症についてですが、全身調整ですから、癌や心臓病、肺炎など、あらゆる病の予防に役立つことは言うまでもありません。

 

鍼灸治療例

80代・女性

4年ほど前から認知症。脳梗塞も2回。普段は近時記憶が飛ぶだけだが、たまに記憶が大ジャンプし、70年ほど前に戻り、ここはドコわたしはダレ状態になる。思い悩むことが多く、不眠。足がむくんで重だるい。軟便。

 

心と脾の気が弱っています。鍼灸治療により、ココロと身体が軽くなります。半月に一度はあった記憶の大ジャンプは一度もでなくなり、短期記憶も改善します。