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うちの近くには都内で唯一残っている都電が走っています。

 

1番最寄りの駅はどこ?と聞かれる時、都電の駅を言ってもほとんどの場合、

 

「ん?それってどの辺?」

 

小さい駅なので名前はほとんど知られていません。

 

  

 

だから、だいたいは次に近い山手線の駅を言うようにしています。

 

私自身も結婚して今の場所に住むようになって都電にはじめて乗ったのですが、最初は物珍しく新鮮でした。

 

道に線路がついてる。

それに車輌が1輛だけ。

なんかおもしろーい、かわいらしい!

と、キョロキョロしがら乗り込みましたが。

 

生まれた時からこの地に住んでいるウシオさんはそんな私を見て

 

「乗り慣れてない人はすぐわかる」

 

と言っていました。

 

都電は前ドアから乗って後ろドアから降りる決まりになっていますが、乗り込んで立ち止まると人が詰まってしまいますから、地元の人はとにかく乗るとどんどん後方に歩きます。

 

止まりません。

 

後ろドアよりも更に後ろまで行くと人の流れが止まるので、そこまでたどり着けば停止。

 

車椅子もバス等と違って、運転手さんに助けてもらわなくても、道路から続いているホームから直接乗れるので(この場合は後方のドア)、体の不自由な方やバスの段差が乗りにくいお年寄りも使いやすいようで、車椅子が2台乗っていることも珍しくありませんし、お年寄りも多く乗っています。

 

「お年寄りの原宿」

 

と、言われる巣鴨商店街近くも通りますしね!

 

ウシオさんとはじめて乗った時、席が空いたので2人で座り、私はキョロキョロしていると、ややお年を召した女性が乗ってきたので、

 

「あ、席を立とうかな」

 

と思ったら、次に乗ってきた人ももう少しお年が上の感じ。

どうしよ、と思っていると、そのつぎの方はもっと年上そう。

 

ウシオさんに

 

「どうしよう」

 

と言ったら

 

「この線、年寄りばっかりだから気になるなら座らない方がいいよ」

 

と言われたのを思い出します。

 

目の前に座っているおばちゃま2人。

お互いの体調の事を話していました。

 

「あんたはどこの病院?」

「ほら、あそこの○○さん」

「あーそこね、あたしはねぇ、こっちの△△さんなんだけど、ここ、手術したでしょ(と、スカートをペラっとめくってヒザをみせる)調子良いからさぁ。あんたも行ってみたら」

「あらそぉー?じゃ、そうしてみようかなぁ」

 

お友達ね、と思いながら見るともなく見ていると

 

「じゃ、どうも」

 

と急に他人行儀に頭を下げて片方の人が降りていく。

 

あれ?、親しそうだったけど、たまたま、席が隣になっただけの人だったのか、とそこで気付く。

 

なんて事もしょっちゅうで、うちの辺は下町のせいか、

「隣に座った人と気軽におしゃべりしあっている率」

も多い気がします。

 

虎太郎や虎子も小学校1年の通学の時から都電にはお世話になっていますが、この、

 

「下町感」

 

で随分助けられました。

 

沢山の人に話しかけてもらい、乗り換えの駅員さんに覚えてもらい、見守ってもらえた安心感は母として大きかったなぁ。

 

ありがとうございました。

 

そんな都電荒川線ですが、一昨年位から

 

「東京さくらトラム」

 

とカッコいい名前に変わりました。

その少し前は

 

「都電荒川線」

 

の、「と」「あら」「ん」

をとって、

 

「とあらん」

 

というキャラクターもできていましたが、(あら?名前に変わって大丈夫だったのかな?) かわいく、かっこよく、の名前、浸透するかな、と思っていましたが。

 

少なくてもウシオさんは都電に沿った道を毎日歩いて通勤しているのに、最近まで

 

「とあらん」

 

を知りませんでした。

 

「なに?あの顔のついたマーク」

 

というウシオさんに虎子が

 

「とあらん。知らないの?パパ」

 

と。

 

「うぇー、全然知らなかった。みんな知らないんじゃない?」

 

と言っていましたが、ウシオさん程ではなく、とあらんはまぁまぁ知られてきた気がします。

 

都電さくらトラムの方は、秋葉原でも人気が出そうなかわいいマンガの女の子が大きく出ているポスターが地下鉄の駅に張ってあり、

 

「おー!都電すごい!」

 

と思いました。

 

地下鉄のドアの上あたりの画像の広告でも、石原さとみちゃんが都電を紹介していますし、何となく浸透しているのでしょうか。

 

都電もさとみちゃんと一緒に写るとすごくカッコ良く見えます。

 

ここ数週間は都電は昼間、なかなかか時間通りに動きません。

 

なぜならー。

 

都電の回りは桜のきれいな場所が多く、お花見に来る方達で何時もより乗る人が多いのです。

 

そして初めて乗った時の私の様に、乗りなれていなくて車輌で立ち止まってキョロキョロしてしまう方もいるために、発車時刻が遅れるのはこの時期の当たり前になっています。

 

「本日、お花見でご利用のお客様が多く電車が遅れております」

 

の車掌さんの放送も何時もの事。

 

今日、バイトに出掛ける準備をしていた虎子に

 

「まだ出なくていいの?」

 

と聞くと

 

「○分の都電に乗ればギリギリ間に合うから平気!」

 

とのんびりしているので、

 

「まだお花見だよ」

 

と一言言ったら、ガバッと立ち上がり

 

「そうだ!やばい。もう出よう!」

 

と慌てて出掛けて行きました。

 

小さい頃から乗っているだけある。

都電状況が染み込んでる、と思いました。

 

桜が終わると5月は

 

「都電バラ号」

 

が走るはず。

 

季節感があって個性的な電車。

これからもお世話になります!