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何週間か前、大学生の娘、虎子が帰ってくるなり

 

「タイピングのテスト落ちたぁ~」

 

と。

 

「タイピング?」

 

よく聞いてみると。

 

今の時代はパソコンは鉛筆の様に普通に使えなければならないって事なんでしょう。

虎子の大学では、キーボードを見なくてもブラインドタッチで早く打てるように、タイピングテストがあるそう。

 

「へー。どんなテストなの?」

 

「タイプS」

「みかもぐ」

 

というアプリを使って、パソコン上に早く正確に文字を打ち、合格ラインを越したらオーケーなんだそう。

 

「合格ラインは1分間に150文字で正確にタッチしたのが95%以上だよ!ムリ」

 

と、言っていた虎子でしたが。

 

ちょくちょくリビングなどで練習しているな、と思っていたら、先日

 

「タイピング、受かった」

 

と言いました。

 

「やってみてー」

 

と、見せてもらうと、結構早くなっていて、しかも英文の上に自分でタイプした文字を重ねていって正解率を見るので、日本語に慣れてる場合は余計遅くなりそうで、難しそう。

 

「良かったね」

「早い人はみんな早いんだよなぁ。本当にやだ!」

 

「でもさぁ、学校で教えてくれるなんていいね」

 

イヤだイヤだと言いながらもテストのために練習しているうちに出来るようになってしまうんですから、結局は自分の力になってしまう。

学校ってありがたいよね、って大人は思います。

 

私はパソコンは独学ですから、毎日仕事で使ってはいますけど、きっとタイピングの手の使い方は正しくはないでしょう。

 

でも、パソコンと言うものが出来て・・その前にワープロ等が出来て、私としてはとてもありがたかったです。

 

「書は体を表す」

 

と言う言葉があります。

 

または、字は人を表すとかも言いますが、要するに字はその人の中身を表しているような事を言われます。

 

なのに、私はめっちゃ、

 

「字が下手」

 

幼い頃からの大きなコンプレックスでした。

 

どうしてみんな上手に書けるのか、小さい頃からとても疑問でした。

時間をかけて書いてみてもどうしても上手くなく、ノートなどをとっていても内容より字がイヤで、しょっちゅうノートを切ってしまってたり買い換えたりしていました。

 

だから、直筆ではなくパソコン等で書類などが書けるのは、字を考えなくてよくてありがたいです。

 

字が上手な人が本当に羨ましいー!

 

書類のサイン、結婚式の受付での署名、年賀状にお礼状・・。

 

ステキな字が書けたらなぁって思う事たくさんあります。

 

私が勝手に思っているのは、絵が上手な人は字も上手な気がする!

 

自分はバランスよく表現する能力に著しく欠けているってことかしら?

 

字は遺伝するのか根拠は分かりませんが、私は遺伝はないと思ってます。

 

母は字が上手です。

全然遺伝してない!

 

独身の頃は、代筆してもらえるものはこっそり母に頼んだりした事もありました。

 

でも、なんと、自分が母になったら、母親って字を書く事から、逃れられない事の連続なんですよね。

 

本当に本当に母になるってこんな事も大変な事があるんですね。

 

あ、苦ではない人にとっては何てことない話だと思いますが。

 

子供が小さい頃は幼稚園や小学校に提出するものは当然親が書きます。

 

書類があるだけで、私はこの字で書かなきゃならないかとうんざり。

 

でも、ちゃんと書かなきゃとの思いから、きっと人の倍位、時間はかかってたと思います。

 

さらに子供が大きくなり、高校ぐらいになると。

男の子は親の字なんて無関心ですが、虎子の様に女子高だと、親の署名なんかもお友達の親と見比べたりしてたようで、

 

「虎子ママの字はかわいいねって言われたー!」

 

と言われた時は大ショック!

 

「えー!やめて。絶対に人に見せないで!」

 

「えーなんでー?ママの字、みんながキレイって言ってるよぉー」

 

キレイキタナイではなくて下手なの!って内心思う私。

字の事になると条件反射でいじけっぽくなります。

 

そんな字とも付き合って人生の折り返しを過ぎてくると、イヤでもこの字で一生いかなきゃならないし、と諦めプラス開き直りムード。

 

仕事だと気に入らない字の部分はちぎって・・とは、していられないので、内容重視でなるべく人目につかないように自分だけでメモを見ます。

 

でも、それも出来ないのは。

 

以前よりは大分電子化されたものの、手書きでカルテを書かなければいけない場面がまだ結構あり、急いで書かなきゃならないのといろいろな人の目に触れるので、本当に上手な字の人が羨ましく思う場面の1つです。

 

私は新しいメンバーで仕事をする機会がある度に、一応言います。

 

「すみませんが、私は一生のうち1文字でも少なく字を書きたいと思っていますので、お願いできる所はするかもしれません。よろしくお願いします!」

 

でも、何人かのアシスタントの人に言われた事があります。

 

「今まで見たことのあるカルテのなかで虎白先生のカルテが1番見やすい!」

 

見やすい!

 

なんてちょうど良い言葉でしょう。

上手いでもキタナイでもなくて、見やすい、なら、ちょっと気持ちが受け入れました。

 

虎子は私よりずっとキレイな字で書くのもすごく早い。

羨ましい。

やっぱり字は遺伝じゃないな、って思います。

 

虎太郎は?

というと。

小学校の頃は上手な字だなぁと感心していたのが、中学の反抗期と共に字も反抗したのか筆圧が薄く雑になり、最近はあんまり見てなかったのですが、先日。

 

「俺さ、塾のバイトでめっちゃキレイに板書したから記念に写真に撮ってきた」

 

とホワイトボードいっぱいに書いた数式や解説や図形の写真を見せてくれました。

 

「よく書いたねぇ」

 

思わずそう言ってしまうほどの量。

 

「でしょ?」

と、得意気な虎太郎。

 

でもー続いて口に出た。

「字がまるめたゴミみたい」

 

クチャクチャしていて、虎太郎ってこんな字だっけ?って。

 

「ひでー。字は仕方ないじゃん」

 

「そうだよね!お母さんも人の事はいえないからさ。ごめんごめん」

 

書は体を表す。

虎太郎の字を見て、この人は素晴らしくステキだろう思う人はいないと思いますが。

 

これからの人生は、せめて相手に内容が伝わりやすい字を心がけることで、よしとしましょ。