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先日は上司の先生のお誕生日でした。
秘書で、優しくいつもまわりを気遣って下さる女性が、
「今日は(上司の先生の)お誕生日なので食べてください」
と、切り分けたケーキが2種類乗ったお皿を私にも持ってきてくれました。
「あ、そうなんですか、ありがとうございます」
とりあえずありがたくケーキだけ頂いてしまいましたが、そのケーキの美味しいこと!
私は生クリームがやや苦手ですが、生クリームではなく、チーズ系の味とナッツのような味が程よく混ざっているものと、一見スポンジケーキの様ですが、絶妙な甘さでさっぱりしているもの。
何処のケーキか分かりませんでしたが、美味しいものをきちんと選んだんだろうなぁと感じられ、さすが!って思いました。
その後、順番が逆になりましたが、上司の先生に会ったとき、頃合いを見て
「あのー、先生。お誕生日おめでとうございます」
と、ペコッと頭をさげると、
「なーに言ってるんだよ!めでたかねーよ、この年で。はっはっ」
と言い、
「夜は○○の会合だから、あと、よろしく」
と出ていかれようとしたので、
「あれ?夕食はご家族でお祝いじゃないんですか」
と聞くと
「んなもん、しないよ」
と。
そういえば、お誕生日って家庭によってお祝いの仕方がいろいろですよね!
先日久々に会った、親友ポン子さん夫婦は、大学の同級生同士の友達夫婦。
お子さんが居ないからもあるのか、2人の関係はずっと昔のままの様に見えます。
聞くところによると、どちらかのお誕生日当日は必ずどこかにディナーに行き、シャンパンで乾杯なんだそう。
ドラマの様だ!
優雅。
うらやましい~。
「え?虎白はしないの?」
って。しないよ!
また、他の友人の家は、必ずお誕生日、本人のリクエストの家庭料理を作って、それぞれプレゼントを買うんだそう。
またまたホームドラマの様。
じゃ、うちは・・というと。
ディナーも行かないし、夕食も普通な事が多い。
プレゼントもあげたりあげなかったり。
ひどい。
ただ1点、当日、バースデーケーキを食べる事と、その前に皆( つまり、4人家族なので、誕生日以外の3人 )で歌を2曲歌う事。
だけは続けています。
皆が帰る時間によっては夜中に歌ってケーキを食べてる事もある。
子供達が通っていた保育園では毎月のお誕生日会に
「たんたんたんじょうび」
という歌を歌っていました。
その保育園、お誕生日会はその月のお誕生日の人は前に出ます。
もともと0才から3才児までの保育園だったので、1才の子はふとんに座らせたりしていてかわいらしい会だったなぁ。
そしてみんなでその歌でお祝い。
手を叩きながら
「たんたんたんたんたんじょうび~」
誕生日の人を指で指しながら
「虎太郎くんの虎太郎くんのたんじょうび」
大きく手をたたいて元気に盛り上がって
「たぁ~ん♪」
急に真面目になって
「おめでとうございます」
と頭をさげる。
という流れ。
子供達が小さい頃にこれに習って家でも同じように行ったのが始まりで、もう1曲、普通の
「ハッピーバースデー」
をつけて、2曲続けて歌うようになったのです。
この曲、最後の
「た~ん」
の盛り上がりからの
「おめでとうございます」
のシビアのギャップが面白くて、うちではここがかなりオーバー。
そしてすかさず
「ハーピバースデートゥーユー」
と歌い始めます。
うちの誕生日行事がこれだけなので続けていますが、今、ここだけ見たらかなり変だと思います。
うちでは1番若い虎子が大学生なのですから、見かけはみんなデカい大人が4人。
虎太郎も声変わりして男の太い声が2人入っているし。
それに1人を指差して
「虎太郎の虎太郎の誕生日」
とか言ってる時点で
「人の事、指差しちゃいけません」
って雰囲気です。
子供だと可愛い事も大人だと変。
で、
「た~ん!!」
とかやってるウシオさんなどは仕事場の人は想像もしないでしょう。
昨年、ウシオ父のお誕生日にケーキを買っていった事がありました。
ウシオ父は元旦生まれなので、毎年、お誕生日おめでとうは明けましておめでとうと一緒になってしまい、本人も小さい頃からそうだったらしくてなにも気にしていないようでした。
おめでとうとか言われるのも面倒っていう感じ。
でも、昨年は、ウシオ父の体調が優れず、元気を出して貰うためにケーキを買ってみたのです。
ウシオ父は普段からニコニコしているタイプではありません。
結婚前、お互いの両親の話をウシオさんとしている時に、ウシオさんが
「お父さんって冗談言ったり笑ったりする?」
と聞かれた事がありました。
うちの父はかなりカタブツでしたが、多少は冗談( 面白くないけど )言ってみたり、笑ったりとかは普通にありました。
「あるけど?」
と言うと、ウシオさんは
「うちのオヤジ、ぜんぜんないよ」
と。
結婚してみて、実際に会ってみると、全然というのはオーバーですが、少なくても冗談は言わない。
そして大笑いもしないかな。って人でした。
そして、昨年は体調が良くないですから、ケーキなんて余計面倒がるかも。
そう思いながらも、持っていくとウシオ母がウシオ父に言い、なんとかケーキを囲んでテーブルにつきました。
「じゃあ・・」
いつものように歌!って言おうとして、いや、この状況で歌、どうよ、って口ごもると、ウシオ母が
「虎白さん、次、どうするの?」
と。
「あ、えーと。うちでは、いつもここで歌2曲なんですけど」
「あら、そう。じゃ、お願いします」
「あ、いいですか?えーと」
ウシオさんを見ると、照れてなのかそっぽ向いてる。
仕方ないので私が
「じゃ、せーの!」
子供達に歌ってよ!と目で圧力をかけてから
「たんたんたんたんたんじょうびー」
と歌いはじめました。
子供達も一応ウシオさんも参加したのでホッとして
「ジージのジージの誕生日、た~ん!」
パチパチとウシオ母だけ拍手。
「引き続きまして、ハッピーバースデー」
と言い、歌い始めると、こちらは知ってる歌なので、中高元、合唱部のウシオ母も見事なビブラートと裏声で
「は〰️ぴぃばぁ〰️すでぃ〰️」
と参加。
歌いおわって全員で
「おめでとうございます!」
と言うと
「ん、ありがとう」
とウシオ父、子供達の方に顔を向けてにっこり笑いました。
ケーキを食べて帰り道。
虎子が
「ねぇ、ジジ笑ってたねぇ!」
虎太郎も
「笑ってた笑ってた!ジジが笑ってるの久々に見たよね」
「ホントだね」
と私。
「やっぱ、オヤジでも嬉しいんだな」
とウシオさん。
どんな形でもやっぱり嬉しいのは気持ちですかね。
そしてその人が生きていてくれる事への感謝。
子供の頃には分からなかったお誕生日おめでとうの意味を年を重ねるごとに感じます。
お誕生日、大事にしたいですね!
たんたんたんじょうび、歌い続けよーっと。