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電車に良く乗るので、その時間、スマホでいろいろな方のブログを楽しく見させて頂いています。

本当に
「みんなすごいなー!」
が率直な感想。
いろいろな世界でいろいろな事をがんばっているんだーと元気をもらいます。

その中の1つ。
お弁当ブログはついついつぎつぎと見て尊敬してしまいます。

幼稚園のお弁当から始まった母としてのお弁当人生。
まさか、私の人生でこんなにお弁当作りをするとは!
若い頃には思いもよらなかった事です。
いえ、ちょっと考えれば分かる事なんですから、私の自覚の問題ですが…。

虎太郎が小学校に入った時からのママ友で、今では子供関係なく普通にお友達になってしまった夏子さん。
彼女はよく

「ねぇ、虎白ちゃん、お弁当何作ってる?」

と聞いてきました。
私の作るものなんて、平凡な物ばかりですが、彼女は実はほとんどお料理をしない人だったからです。

わかりやすーく、かんたーんに言うと、お嬢様育ち(この場合、良い意味で解釈してくださいね)な訳です。

お掃除大好きのキレイ好き、台所が汚れるのがイヤでお料理はあんまり。
実家が持っている都会のマンションに住み、だいたいはそのマンションの隣の一軒家のご実家に行ってご飯を食べてしまう。 

または外食。
ご主人は出張が多く息子さんと2人だから、って。

そんな夏子さん、中学受験も終わり、私達の息子達はそれぞれ違う中学で楽しく生活しはじめた頃、息子さんの野球部の親子親睦会があり、皆で手分けして食べ物を用意する事になった、と焦って私に相談してきました。

「焼き鳥を50本買って行く係になったの」
「おー、大変だね!お店に頼んでおかなきゃだね」

すると、夏子さん、言いにくそうに

「あのねーこんな事、虎白ちゃんにしか聞けないんだけど」
「ん?」
「焼き鳥っていくらぐらいが普通かしら?300円ぐらい?」

吹き出す私。

彼女らしい。
夏子さんは高いのしか食べた事ないかも。

「1本でしょ?」
「そう」
「300は高いよ。後で割り勘でしょう?100円位でいいんじゃない?」
「あ、そー?100円ね」

素直な彼女は100円を目安に焼き鳥やさんを探し、120円位の焼き鳥をお店に頼みました。

さて、当日。
お店で50本の焼き鳥を包んでもらい、ビニールの手提げ袋に入れてもらった彼女。

「紙袋入れますか?」
「あ、遠くないから大丈夫です」

と言い、それを持って駅に向かいました。
普段車で動く事がほとんどの彼女。
その日は他の方との待ち合わせの関係で電車です。

重たい焼き鳥を一生懸命持ってホームまで行き、電車を待とうと立ち止まった時。

「あっ!」

彼女の後ろ、歩いてきた通りの道筋にボタボタと液体がたれているのに気がつきました。

焼き鳥のたばが重すぎて、串がビニールを刺してしまい、たれがこぼれていたのです。

彼女は大パニック!
普通の人でも慌てる状況ですが、お嬢様育ちの彼女にとっては更に試練です。

何か入れられる他の袋、と思ってもあいにく何も持っていません。

すぐに携帯でお母様に電話をかけました。

「お母さん!こんなことになっちゃったんだけど、丈夫な袋持ってきてくれる?○○駅の改札まで!大至急お願い!!」

電話を受けたお母様。
夏子さん以上に焦りまくった様。
お母様も同じようにおっとりしたお嬢様なんですよねぇ。

バタバタと何種類かの袋をつかみ急いで駅に向かってくれた様子。

一方改札でボタボタしながらお母様の到着を待っていた夏子さん。
急いで来てくれると思ったお母様はなかなか来ません。

足元はたれの水溜まり。たれ溜まりか。

イライラしてしまった夏子さん、再びお母様に電話

「ねぇ、まだ?私、もう大変なんだけど!」
「あら?待っているわよ。どこ?」

焦りすぎた2人は、2つある改札のどっちと言うのを忘れ、お母様は焼き鳥屋さんか近い改札で待ち、夏子さんさご実家が近い改札で待つ、と違う改札で立っていたのでした。

お互いを思いすぎて違う方で待っていたって事です。

とにもかくにもお母様から袋をもらって何とか集まりに間に合った夏子さん。

すでにカレーなどを作り始めていた他のママ達に今度は

「あ、ちょうどいい所にきた、これ炒めておいて」

と言われ、玉ねぎを炒めるように言われたそう。

見たこともないような大量の玉ねぎ。


「あのママは何もできない」

と言われるのは絶対ダメだ、息子に悪い。

と思っている彼女は、必死で泣きながら(玉ねぎが目に染みて!)がんばります。

「でもねぇ、いつまで炒めたら良いかが分からなかったのぉー」

終わり分からず永遠に炒めていたら

「あら、まだやってたの?ちっと、貸して!」

と代わられてしまったと。

「ホント、最も苦手な事じゃない?私の」
と夏子さん。

話を聞いて分かりすぎて笑いすぎた私。
「ホント、ホント、そうだよねぇ~~!!」

「もぉ、ほーんと疲れたぁー」

でも、夏子さんは中学のお弁当を毎日作るようになってだんだん目覚めたのです。

よく、胃袋を掴むって言いますけど、彼氏やご主人だけではなくて、1番胃袋を掴みたいのは子供達に対してかなって思うんです。

夏子さんもそんな感じで、息子さんに母の味を作る為がんばりはじめました。

胃袋話、続きます。