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お友達10人程でお芝居を見に行きました。
夕方、待ち合わせ。
お友達と言ってもいろいろな年齢や職業。
年齢だけ言えば私は、1番下の方。
つまりやや高め年齢の集団です。
こじんまりとしたホールでの観劇でしたので、座席は小さめ低い椅子が並べられていました。
お芝居は約2時間。
笑ったりしんみりしたりでとても楽しく、あっという間に時間が過ぎました。
かなえきれなかった夢にもう一度向かおうとする気持ちと現実とで揺れる40代女性のお話。
ストーリー展開だけでなく年齢層に合わせた笑いも散りばめられて。
ラインでの大事な会話の最中、変換ミスでワケわからない意味や、とんでもないスタンプ送ってしまう場面などは…
あるある~
とウケながらも。
夢と現実を考える演劇って感じです。
「さすが、プロのお芝居は近くで見ると迫力あるねぇ」
見終わった所で、皆で言い合い立ち上がろうとしたら
「あいた、た、た…」
と言っている人、数名。
長時間小さい椅子に座っていた上に、その日は暑い日。
室内は涼しくエアコンで快適…と思ったのですが、床に近い所は大分冷えていたようです。
ずっと同じ体勢プラス冷えたって事で腰や膝をやられたよう。
さすが年齢高め集団。
お互い擦り合ったりしながら外へ。
擦りながらお芝居の感想です。
「あーやって、やっと子育ても終わって自分の時間と思うと介護とか出てくるのよねぇ」
「私なんて両方同時に来たわよー」
「えーそう?私達の世代って取れそうでいて、なかなか自分の時間取れない人も多いよねー」
そうだよなぁ。
なんとなく歩いているうちに2次会に行く方向へ。
私は、次の朝が早い日だったので今回は参加しないことになっていましたが、参加予定だったのに腰をやられたから急遽、帰るって皆に挨拶してる人がいました。
その方と2次会に行く皆さんを見送り、さて、帰ろうとしたら、彼女が
「腰が動かないから休んでいく」
と言うので、休みながら一緒に少しお茶を飲むことに。
「虎白ちゃん、ゆっくりお茶するのひさびさだねー!」
「ほんとですね!イチゴさんはお変わりなかったですか?」
「そーねぇ、うーん、ちょっとあったかな、うふっ」
「えっ、なになに?探してたマンション見つけた?」
「ううん」
「あ、じゃ、お仕事、また新しい所進出?」
彼女は還暦を少し過ぎているけれど、とてもそうは見えない美しさで、しかも、お菓子等を自ら考え販売している会社の経営者、いつも前向きなステキな女性です。
バツイチで娘さん家族と一緒に住んでいるそう。
お仕事も娘さんとしているなんてとても良さそうだけど、それはそれで大変な事もあるとの事。
以前そんな話をした事があり、近くのマンションで独り暮らししようかな、って言ってたから、それか、って思ったけど。
「ちがーう」
「えーーー、じゃ、なんだろー?」
「実はね、今、恋愛中なの」
え?
えー?そっち?
「うっそ!ホントですか?」
「ホント」
「だれと?」
「・・親分さん」
「えーーーー!」
親分さんと呼ばれているのはお友達のお父様で、呼び名とは違い、落ち着いて静かなイメージ。
奥さまを亡くされていて、普段は真面目一筋、地方て自営のお仕事されているとは聞いていましたが、あれ?今日来ていたよね。
「お知り合いだったんですか?」
「3か月前に旅行にいったとき皆でお仕事場に寄らせてもらって。初めて会った瞬間ビビッと来ちゃったのよ!私」
ビビっ!
「親分さんっておいくつ位ですか?」
「77よ」
77!!
そーかぁ、すごい。
「お食事で隣になって話しているうちに彼も楽しそうにしてくれて、帰ったら手紙くれたの」
それが達筆でねぇ、と嬉しそうな笑顔。
「で、今、遠距離恋愛中」
娘であるお友達には内緒で電話などしているそう。
「でも清い関係よ!」
そー…だよね。
逢うの久しぶりで今度いつ逢えるか分からないのに、腰の痛みで帰らなきゃならない所が若い頃とは違うねって笑ってました。
私は普段、仕事で健康分野の外来をしている時、いろいろなホルモン等の値を改善したい方へ、食事や生活習慣の他に、
「ドキドキときめくような事をすると良いのですが、何か考えてみてくださいね」
と言うことがあります。
大体、趣味とか、映画とかを勧めるのですけど。
実際はなかなか難しい。
私だって自分で言っていながら、そうそうときめくことなんてないよね、って思うもん。
でも、イチゴさんみたいな事があったら一気に数値が良くなりそう!
実際に親分さんは見かけも中身も若返って娘さんが不思議がっているそう。
究極の抗加齢医学!
虎太郎や虎子達には信じられない感覚かもしれないけれど、何歳でも恋は出来るんですねぇ。
人生、最後の最後まで何が起こるか分からない。
気持ちはいつでも自由。
聞いただけでちょっとウキウキ元気になるお話でした。
イチゴさん、探しているマンションは2人用に変更したかな。
現実も結構、夢あるなー!