さて、前回、引き寄せの法則の失敗談を書きましたが……
今日は逆に、思わずどん引きするくらい上手くいった話をしようと思います。
それが、福引きです。
あるとき、デパートでまとまった買い物をする必要が生じて、福引き券をたくさんもらったんですよ。(十何枚か? 二十枚くらいだったかな?)
で、あまり景気の良い時期じゃありませんでしたから、景品は五千円、二千円の商品券(一万円があったかどうかは覚えていない)で、あとはティッシュペーパーとか、シールみたいな、ちょっとした可愛い紙もの。
ただですね、お買い物をした日にはまだ福引きはできず、期間中にあらためてデパートに来なくちゃならなかったんです。
で、当時わたしが住んでいたところから街に出ようと思ったら、電車代が往復で780円かかる。
そして、とくに街に出る用事がほかにない。
ので、どうしようかなあ……と、迷ったんです。
わざわざ福引きを引くためだけにわざわざ出かけていって、何も当たらなかったら馬鹿みたいだし。
しかし、やってみたら当たる可能性もあるわけで、だとしたら、福引き券を無駄にするのは惜しい。
ええ、わたしはね、とってもケチな人間なんです。
ほんのちょっとでも損をしたくないんです。
必要なことにならどんとお金を出すこともあるけど、これって必要か?
そこで、バシャールの出番ですよ。
スピリチュアルに興味のない方はバシャールをご存じないかもしれませんが、その説明をすると話がそれていっちゃいそうなので、要するにスピリチュアル界のスーパースターだと思ってください。(誤解が生じそうだけど、まあよかろう ← いいのか?)
わたしは780円の電車代を出して(くどい)わざわざ福引きをしに出かけるにあたり、バシャール流を実践してみることにしたんです。
つまり。
① 福引きが当たるかどうかは、この際どうでもいい。結果は気にしない。
② 〝福引きをひく〟という行為そのものを、めっちゃわくわくして楽しむ。
例えば、ちっちゃい子どもというのは、エレベーターに乗ってボタンを押す、という何でもない行為を、ものすごくやりたがるじゃないですか。「ぼくが押す~!」って。
大人からすれば、本当に些細な何でもないことを、一生懸命やりたがるでしょう?
〝ボタンを押す〟という行為そのものが、彼らには楽しくてわくわくする行為だからです。
これですよ。
ただ〝福引きをひく〟という行為を、子どものように楽しめばいいのです!
というわけで、わたしは行きの電車の中で小さな子どもにもどって、めっちゃ自分を盛り上げました。
「わ~い! 福引きだ福引きだ~! 楽しいな~。やったやった~、福引きだ~!」
これをね、現地に到着するまで、ずーっとやりました。
もちろん、心のなかでね。声に出したら、危ない人ですからね。
そして、いざ、挑んだのです。
結果は──驚くべきものでした!
いやもー、当たるわ当たるわ! 当たりのベルが次から次へとカランカラン鳴り止まず──
係のお兄さんはびっくりして「こんなの見たことないです……」とおっしゃるし、隣にいらしたお客のご婦人も、「すごーい!」と目を丸くなさり。
わたしも嘘みたいな現実に頭が追いつかず、思わず「バシャール、すげえ……」と心の中で呟くばかり。
いや、当たったのが二千円とか五千円だったら、わたしも「やった!」と大喜びしたと思うんですよ。
しかし、何万円分もの商品券を当てちゃって、さらに小物もたくさん当たったので、「そんなにいらないです」とお断りする羽目に。
あのときは、わたし同様、係のお兄さんも本当に困惑なさっておられました。
「いらないです」って言われても……って感じですよね。
信じてもらえないかもしれませんが、本当の話です。
さて、こうなると、次は宝くじだ! と思うでしょ?
無理っす。(えっ?)
宝くじは、わたしには無理っす。
なぜなら、わたしは本当にケチだからです。
福引きは無料で引けるから当てられたのです。(電車代は払ったけど ← しつこい)
わざわざお金を出して宝くじなんか買っちゃったら、「せめて元をとらねば」という思いから逃れられない。
わたしはおのれの限界を知っております。
だから、わたしは人生で一度も宝くじを買ったことがないのです。
宝くじ代がもったいないから。(本当にケチですみません)
しかし、宝くじ代を払ってもなお、自分は子どものように純真でいられる、欲をいっさい捨てて〝宝くじを買う!〟という行為だけを全力で楽しめる、という方は、ぜひお試しになってみてください。
驚くべき結果になるかもしれませんよ。